【徹底解説】ジョン・ストーンズのプレースタイル、復活の理由とは?

マンチェスターシティ
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【マンチェスターシティ全選手解説第18弾】は不動のセンターバックへと成長したジョン・ストーンズ!彼のプレースタイルについて理系大学生が深堀りしていきます。さらには今シーズンになって復活することができた要因についても徹底的に解説します!間違いなくこれからのマンチェスターシティとイングランド代表の主力になるので要注目です!これを見ればきっとストーンズが好きになります!

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基本情報・成績

所属:マンチェスターシティ

前所属:エヴァートン

イングランド代表

生年月日:1994年5月28日

市場価値:3000万ユーロ

20-21シーズンの成績:32試合5ゴール0アシスト

マンチェスターシティでの成績:165試合10ゴール2アシスト

イングランド代表での成績:42試合2ゴール

プレースタイル

ポジション

基本的には右センターバック。

ルベン・ディアスも右利きであるが、ストーンズでの長所のビルドアップ能力を生かすために右で起用されている。一度だけペップが「ストーンズの予測能力、ビルドアップ能力、守備力を活かせるのはボランチではないのか?」と考え、ワンアンカー起用も試されたこともある。当時はアンカー不在の状況だったが、ストーンズがそれ以降ワンアンカーを務めることはなかった。

情熱×クレバーな守備

ストーンズの守備能力は現在プレミアリーグの中でもトップクラスに分類されるだろう。ここではストーンズの守備ついて2つの側面から紹介する。

見出しにも書いた情熱の部分についてだ。ストーンズは最後尾で非常に闘える選手だ。相手のシュートを思い切りのいいスライディングでシュートブロックしたり、ペナルティエリアの侵入したドリブラーを間一髪のところで足を出して止めることができる。並のDFであれば飛び込むのを恐れて体を投げ出さなかったり、ドリブラーに足を引っ掛けてPKになるのを恐れて足を出すのを怖がるものである。しかしストーンズは勇気を出して体を投げ出し、足をギリギリまで伸ばすことができる情熱を持った選手なのだ

そして2つ目のクレバーさだ。ストーンズは脚もそこそこ速いのにも関わらず、フィジカルに任せた守備や判断はしない。相手のクロスボールなども事前に準備をして、相手を捕まえられるかつ前に弾き返すことができるポジショニングを取り続けている。またカウンターに関してはルベン・ディアスやカイル・ウォーカーうまく連携し、相手を遅らせる対応を取ることも可能。前述したあ情熱的な部分と状況を理解し、適切な判断を下すクレバーさも備えている。

大胆なビルドアップ

ストーンズがいるとビルドアップもスムーズだ。エヴァートン時代から足元には定評があり、縦パスをガンガン味方につけることができる。サイドチェンジの回数は多くないが、怖がらずに味方にボールをどんどん配給する。

そしてストーンズといえば持ち上がりからのビルドアップだ。センターバックのポジションを放棄してストーンズはボールを持ち上がり、敵をスルスルと交わしていき前線までボールを運ぶ。この推進力によってファーストプレス回避をすることも可能だ。大胆な持ち上がりでハーフライン付近からペナルティエリア角まで持ち上がることもしばしばある。それだけ足元に自信のある選手ということだ。

セットプレーにめっぽう強い

ストーンズの長所に空中戦の強さが挙げられる。こちらもエヴァートン時代から大きな武器としていた。コーナーキックやフリーキックでターゲットとなり打点の高いヘディングを決めることが多い。

しかし意外にもストーンズの得点パターンで多いのが味方のそらしたボールにボレーで合わせるプレーだ。味方がコーナーキックなどをヘディングなどでコースを変えた後に、ボールをしっかりとミートさせ、ゴールに叩き込む。密集地帯の中、敵や味方の合間を縫ってシュートを打つ得点パターンはストーンズの十八番となっているため、仕組んだセットプレーのフィニッシュ役がストーンズのことが多いように感じる。

復活の理由

ストーンズは19-20シーズンはまさかのセンターバック3番手に回ってしまい、重要な試合では本職ではないフェルナンジーニョが使われるほど序列は下がっていた。しかしここにきて2シーズンを通して主力であったラポルテを追い出すような形で不動のセンターバックの地位を築いている。なぜストーンズはここまで復活できたのだろうか。要因は2つ考えられる。

まず最も大きい要因は怪我が完治し、コンディションが元のレベルまで戻ったことだ。それまでのシーズンはストーンズは筋肉系の怪我を中心に戦列に戻っては離脱するサイクルが定常化してしまっていた。シーズンを通して安定したパフォーマンスを取れないのも、これでは仕方がない。だが今シーズンここまでストーンズは大きな怪我なく、パフォーマンスもシーズンを通して非常に計算できるものとなっている。

そして次なる要因は新たなパートナーのルベン・ディアスの誕生だ。ルベン・ディアスはラポルテほどビルドアップ能力、フィード能力は高くないものの守備力の点ではラポルテを上回る。カバーリング能力に優れたルベン・ディアスとパートナーを組むことでストーンズは持ち場を離れてボールを運び、ビルドアップすることができる。ストーンズが自信を持ってボールを前に運び前進することで、ファーストプレスの回避にもなるのでペップも非常に重宝している。

ストーンズの相方が守備能力に非常に優れていること、ストーンズのコンディションが万全になったことが今シーズンの復活の要因だ。

CL決勝での屈辱

ストーンズは再びキャリアの転換機にいるかもしれない。チャンピオンズリーグの決勝で見せたパフォーマンスは今シーズンおストーンズのそれではなかった。失点シーンでは勇気を出して前に前進することができず、マウントにフリーでパスを出させてしまった。さらにはビルドアップのシーンでも残り数分の重要なシーンでミスを犯してしまうなどとパフォーマンスは最後まで上がりきらなかった。シーズンを通して満点レベルの活躍を見せていただけに本人としても非常に悔しいものだったに違いない。

まだ若く国際舞台の経験も豊富とは言えない。修羅場を乗り越えた回数もまだまだ少ないのかもしれない。直近の絶好のアピールの場はユーロ2021、ストーンズはスルーライオンズの守備の要として自身の価値を再び証明できるのか、期待を胸に見守りたい。

終わりに

ストーンズはルベン・ディアスがやってきたことにより生き生きし始めた選手の1人で20-21シーズンマンチェスターシティの中で、最も覚醒した選手なのではないかなと思っています。一時はアーセナルへの移籍が有力視されていた中でのこの復活は見事です。

まだまだ一線級で活躍できる年齢なのでこのままマンチェスターシティのレジェンドに名を連ねていって欲しいなと個人的に思っています。

それではまた次回の記事でお会いしましょう、さいなら。

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