【徹底解剖】ロメル・ルカクのプレースタイル!貧乏だった幼少期、イブラヒモビッチとの伝説の激突も

チェルシー
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基本情報

ポジション:センターフォワード

所属:チェルシー

前所属:インテル

ベルギー代表

生年月日:

市場価値:

インテルでの成績:

エヴァートンでの成績:

マンチェスターユナイテッドでの成績:

ベルギー代表での成績:

プレースタイル

パワフルかつ知的

ルカクは見た目からわかるようにフィジカルにおいて絶対的なアドバンテージを持っている。ルカクが相手を背負ってボールをキープしようとすると、大きな背中にボールは隠されディフェンスは足を出しづらい。加えて強靭な上半身の力で跳ね返されてしまう。またスピードも巨体の割にはそこそこあり、機動力にも優れている。

芸がない選手だったら、フィジカルモンスターであってもワールドクラスのディフェンダーにかかれば止めるのも容易い。しかしルカクは味方を使うのも非常にうまいし、味方を釣りにしたターンも上手い。味方を使うのが世界でもトップレベルに上手いのがルカクの優れている点だ。

またサイドに流れて起点となったり、味方のためにスペースを開ける動き、相手を吊る動きにはルカクのインテリジェンスが感じられる。複数ヶ国語を喋ることができることからもわかるように、非常に頭が良い選手であることは間違いないだろう。

ボールを保持したい展開ではとりあえずルカクを投入してターゲットマンにしておけば攻撃は大丈夫だろう。

インテル時代にはプレーの幅をかなり拡げ、ゲームメイクもこなすようになり、インテルの攻撃を一手に担っていた。サイドに流れてドリブル突破からの美しいアウトサイドクロスなどテクニカルなプレーも度々見せており、巨大なスケールの中に繊細なテクニックを兼ね備えたオールラウンダーへと進化している。

豊富なゴールパターンと決定力

ルカクはゴールパターンが固定化されていないというストライカーとしては素晴らしい柔軟さを兼ね備えている。右足でも、左足でも、頭でもシュートを放つことができる。

またゴールへの嗅覚もさすがで狭いスペースの入り込む能力だったり、こぼれ球に反応する嗅覚はストライカー仕込みだ。味方の低空のクロスに頭で飛び込むこともあれば、ボレーを放つこともある。状況に応じて自分の強みを最大に発揮できるシュートを放つことが可能だ。

インテルではボックス右脇からの見事なコントロールショットや、相手を何人もドリブルで振り切って左足でゴールをねじ込んだアメフトのタッチダウンのようなゴール。アストンヴィラ戦で見せたエリア手前から膝下に早いふりでネットに突き刺したゴールには彼の珠玉のゴール能力の高さが凝縮されていた。

ルカクのゴールに関しての課題というか巷でいつも話題に取り上げるのが強豪チーム相手への得点が少ないという点だ。確かにルカほどのゴールスコアラーであれば体感もっとビッグ6相手などに決めていいかと思うかもしれない。ここ最近もプレミアリーグの覇者アグエロやサラー、ヴァーディのビッグマッチので得点ぶりが凄すぎるので比較してしまいがちだが、対ビッグ6相手では得点が少ないのもしょうがないと言える。

また対強豪とそれ以外ではルカクのプレーの振る舞いが若干異なることも関係するだろう。強豪相手にはポゼッションを大事にするために、サイドに流れての起点作りやカウンターアタックでは味方をまず使う判断をしがちなのでゴールから物理的に遠い時間が長い。

こうなるとやはり試合を決めてくるのはペップの言葉で言うと「そこに現れる選手」ということでルカクが現れる選手のために潰れているとも解釈できるかもしれない。

貧しかった幼少期

ルカクはベルギーの貧しい地域出身。ルカクのお父さんもフットボーラーだったが、プロにはなれず地元のクラブでプレーするレベルで三人の息子含む五人家族を養うのは非常に苦労していたようだ。ルカクのお父さんが引退後、一家の収入は無くなってしまい、再起をかけた投資は失敗に終わりルカクたちはより厳しい貧困に晒されることとなる。

ルカクのお母さんはパン屋によくパン代を借金していて買っていたようで、隣人の助けもほとんどなく基本的な生活もままならない状態だった。電気が数週間なかった時期もあり、トレーニングの後にシャワーを浴びれないのは当たり前だった。またこの期間は一度も朝食を食べることができなかった。こんな生活を続けていたある日、ルカクに転機が訪れる。

それはある日、ルカクが学校から帰ってきた日のこと。ルカクの母がキッチンで昼食を作っていた。すると母が牛乳を水で薄めているところを目撃してしまう。牛乳を水で薄めなければ、一週間の食事がとてもではないが持たなかったから、、、ルカク本人も家が貧しい状況は理解していたが、この光景を見た日からこの状況をプロフットボーラーになって変えてやると決意したのだ。

幸い、ルカクのお父さんは自身がプレーしていたクラブから再び声がかかり、指導者として働くことができたので徐々に生活は安定していった。世界でも有数のクラブを渡り歩き金銭的に余裕ができた今もなお、ルカクにとってミルクを薄める母の姿は忘れられない記憶の一つ。

もしあの日、ルカクがキッチンを覗いていなかったら、彼はプロのフットボールプレーヤーになっていたのだろうか。

投稿は消されてしまったけど、、

ルカクは実はインテル時代にはいじられキャラだったのかもしれない。コンテとラウタロの仲直りボクシングマッチでは司会をやって盛り上げていたので、ロッカールームで明るいことは察することができたが、インテルの選手との仲は相当良かったに違いない。

今は消されてしまっている投稿であったがルカクが自撮りをインスタにあげるとインテルの選手の何人かがルカクにリプを送っていたがかなり辛辣。当時のチームメイト、ラウタロ・マルティネス、ラノッキアはそれに吐いている絵文字オンリーで反応。またバレッラも吐くのを我慢する絵文字。ルカクに「気持ち悪い」と反応。

そして唯一優しかったのはエリクセンでその流れには乗らず、サングラスをかけた絵文字で答え「クールだね」と反応。なんだかエリクセンらしさが感じられたのと、ルカクのキャラクターが少しだけ感じ取られた。

イブラヒモヴィッチとの大怪獣バトル

ルカクのセリエAでの活躍ぶりは記憶に残っている方も多いだろう。「一人だけやってる競技が違う!」「彼だけラグビーをしてるね」とバッサバサと敵を薙ぎ倒していくルカクの無双ぶりは見ていて爽快だった。そんなルカクのような巨躯な体を持つFWは稀だ。ただライバルクラブのミランにも巨躯で無双する選手がいた。神、イブラヒモビッチである。

二人はマンチェスター・ユナイテッド時代に同僚であったが、ミラノダービーで一触即発。ファウルを受け激昂するルカクを煽りに煽り、ルカクの堪忍袋のぶちんと尾が切れた。二人は互いに詰め寄りゼロ距離でフェイストゥフェイス。

この時、イブラヒモビッチがルカクにかけていた言葉は一部マイクに拾われていたようで「お前はブードゥでもやってるんだな!」と発言していたようだ。ブードゥとは宗教の一つでルカクの母親がブードゥに基づく占星術でルカクの移籍先を決めたといった憶測が昔話題になったことがあり、それを揶揄した形となる。

ルカクの怒りはハーフタイムの笛が鳴った後も冷め止まず、「お前の嫁はクソビッチだ!」と何度もイブラヒモビッチに大声で吐きかけていた。

この試合は後半開始早々にイブラヒモビッチがこの日2枚目のイエローカードにより退場するとインテルがエリクセンのフリーキックで逆転に成功し、勝利を収めている。

ちなみに筆者もこの試合をリアルタイムで見ていたため、とても印象深かった。当時のTwitterのタイムラインはこの話題で持ちきりになり「温厚なルカクをどうやって怒らせたのか?」などとハーフタイムで大盛り上がりしていた。

終わりに

チェルシー
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