【解体新書】モウリーニョの戦術、性格、経歴、獲得タイトルついて解説!

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海外サッカーを愛するものであれば、彼の存在は必ず知ることとなるだろう。「名将といえば」という議論には必ず名を挙げられる。

ジョゼ・モウリーニョ。彼についてこの場で語り尽くしたいと思う。

戦術

モウリーニョのベースとなる戦術は堅守速攻。そして相手をよく分析して、弱みを消すサッカーを好む。対策を立てやすい守備面でイメージが強いが、モウリーニョの強みは事前に準備をし、相手の対策をしっかりと組むことができる点だ。好むフォーメーションも中盤が硬く、バランスも良い4-2-3-1を用いることが多い。

そして何よりも勝利に徹するのがモウリーニョ戦術だ。モウリーニョは1点が決まれば状況によって一人を残して全員で低いラインで守備をし続けるサッカーを行い続ける。たとえ「退屈な試合」と揶揄されようとモウリーニョは勝つためには内容も問わない勝利への徹底ぶりを時折見せる。

最近では攻撃にこだわる監督が増え、「モウリーニョのリアクションサッカーが通じなくなってきた」という声も出てきているが、昨シーズンのケイン、ソンなしの状況の中でヨーロッパリーグの出場権をもぎ取ったのが彼の疑いのようのない手腕、勝利を徹底した戦術が通用していたことを意味するだろう。

戦術はシンプルなので非常に浸透しやすい。インテル時代のペップ攻略方法を説明しているがこちらも至ってシンプル。

攻撃においての原則

モウリーニョはシンプルな攻撃を好む傾向にある。前線に身長の高い選手を配置する傾向にあり、そこをターゲットマンとする。攻撃時はまずそこを狙うという原則を大事にしている。

そしてセンターフォワードはイブラヒモビッチ、ルカク、ジエゴ・コスタ、ハリー・ケインといった味方を上手に使うことができるかつ、決定力、フィジカルに恵まれている選手をファーストチョイスとすることが多い。1番の典型例がフェライニのFW起用の多さだろう。こちらも堅守速攻をベースとしたプレー原則に則った選手を積極的に好んで起用している。

モウリーニョが好む選手の多くは献身性のある選手でウイングにもしっかりと上下動できる選手を起用する傾向にある。

攻撃へのアイデアが乏しいことが弱点だ。ここをどうアップデートしていくのかが、これからモウリーニョの注目点の一つだ。

優れた人心掌握

モウリーニョの性格はとても誠実だ。それは彼の選手に対する真摯な対応から垣間見ることができる。

選手に対しては自身の思っていることを正直に伝えるため、時に衝突につながるも選手からの信頼度が非常に高い。ポグバなどは完全に衝突したまま終わってしまったが、、

例えば最近の例で言えばエンドンベレだ。1年目の時点でエンドンベレを干したとも取れるくらいに起用が少なかった(もちろんエンドンベレ自身の怪我が重なったこともあった)。しかしそこからロックダウン下での公園での秘密の特訓も重ね、信頼関係を築き今シーズンの見事なエンドンベレの活躍につながっている。

モウリーニョが選手へ真摯に対応しているエピソードは非常に多い。自身の待遇に不満を持ったダニー・ローズへ自身の考えていることを率直にぶつけていたこと(トッテナムのAll or Nothingで確認できる)。レアルマドリーの監督時代に、ファンデルファールトへ「エジルを獲得するつもりだから、君には移籍をしてほしい。君はベンチにいるにはあまりにも勿体なさすぎる」と正直に、意見をぶつけていたこと。

エトーは「モウリーニョは気さくでとても、フレンドリーな人さ。友人関係を築いているよ」と試合や戦術からは感じさせない意外な人柄であると語っていた。

次ページではモウリーニョの輝かしいキャリアを各チームごとに振り返る

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