絶対に負けられない一戦はマドリーの狙い通りの試合運びで進み、見事勝利。試合のレベルが低かった?意図的とも言えるマドリーの戦い方や大好きヴィニシウスについて語ります。
あらすじ
倉敷さんがいつだったかのエル・クラシコで「クラシコは勝てば常に劇薬、勝てば劇的な回復、負ければ致命傷を伴います」と実況席で口にし、今もなお名言として形継がれるこの言葉の通り、エル・クラシコはその後のシーズンを左右する一戦です。
そして今回のエル・クラシコ、メディアは「両者の新たなエース、チームを勝利に導くのはどちらか?」と試合を盛り上げます。もちろんそれはアンス・ファティとヴィニシウスの二人。ヴィニシウスは直前のシャフタール戦で2ゴール1アシストの大暴れで、一時期の疲労によるパフォーマンスの低下を感じさせない絶好調ぶり。対してアンス・ファティも直前の試合こそゴールはなかったものの、怪我明けとは感じさせないパフォーマンスでチームを牽引していました。メッシに変わってラ・リーガの王の座に君臨するのはどちらかという期待感を試合前、世界中に漂いました。
そんなこんなでエル・クラシコ恒例のヘリからの空撮、舞台は満員のカンプノウ。何度経験しても慣れない独特の緊張感の中、伝統の一戦が幕を開けました。
試合開始直後、前からのプレスで試合を握ろうとしたのはバルセロナでした。マドリーの選手もパスミスが若干目立ち、前半11分には一点モノのピンチを迎えますが、デストのミスでなんとか命拾い。マドリーはプラン通り、相手を自陣に引き込み虎視眈々とカウンターを狙います。
前からボールを奪いに来るバルセロナですが、今のマドリー相手に後方を不用意に開けるのはご法度。アラバのボール奪取からヴィニシウス、ロドリゴとスピード溢れる二人がボールをダイナミックに繋ぎ、アラバにラストパス。自慢の左足でアラバが満員のカンプノウの中、自身のマドリーでの初ゴールを叩き込みます。
バルセロナの攻撃をうまくいなしながらヴィニシウスの特攻を繰り返し、90分まで1点リード。新たなスタンダードとなったバルセロナのピケとルーク・デ・ヨングのパワープレーを跳ね返し、最後はバスケスで締め。試合前というか試合中も時々不安にさせることがあったバスケスですが、ここで魅せてくれましたね。
最後はアラバのスリップがあり、少し不運な失点でしたが見事勝利を掴みました。これでバルセロナ相手に4連勝。この機会を是非とも噛み締めたいですね。
"Lo de Courtois se ha quedado en un susto pero podría descansar el miércoles ante Osasuna"
"Valverde tiene un esguince en el ligamento de la rodilla y estará de baja unos 10 días; se pierde Osasuna y Elche" pic.twitter.com/nzPv8J4TDB
— Radioestadio Noche (@RadioestadioN) October 25, 2021
ただクルトワが少し膝に違和感でオサスナ戦欠場見込みは痛い。加えてバルベルデの膝の捻挫も心配、、膝の捻挫は癖になりがちなので、、
We have Vinicius
クレが「我々にはファティ、ぺドリ、ガビ、アラウホがいる」と言ってきたら「我々にはヴィニシウスがいる」と言ってやりたい。さながらトニー・スタークのように、、、
アベンジャーズを見たことがない方にはポカンかもしれないですが、地球侵略を目論むロキが”I have Army”と脅しをかけてきたことに対し、アイアンマンことトニー・スタークは”We have Hulk”といったシーンはマーベルファンの語り草なんです。つまりヴィニシウスは我々にとってもはや兵器のような存在ってことが言いたいだけです。
緑の怪物ハルクとヴィニシウスが一緒は大袈裟じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、彼の存在感はまじでハルクに匹敵すると思います。彼は間違いなく一人で戦局を左右できる存在です。
今節も絶対に負けられないエル・クラシコであるにも関わらず、多くのスキルムーブを見せてくれましたし。結局交代で下がるまでバルセロナは彼を止めることはできませんでした。世界が注目するその試合でそれをやってのけていることが何よりの証明のはずです。
ひとまず次世代エース対決はヴィニシウスの勝利と言えるでしょう!
ちなみに最近見てるEGIKEfootballのメンバーでクレのEGさんもヴィニシウスを認めていたのが嬉しかったですね。選手の彼女、奥さんシリーズは面白いのでぜひ見て観てください。
マドリーが選手の質でも勝る
各所で注目のマッチアップがあったこの試合ですが、特に注目されたのが中盤のモドリッチVSデヨング、カイザー対ガビのマッチアップです。結果はスコア以上のものでモドリッチとクロースが圧倒でした。
エリック・ガルシアが後方から持ち上がることをマドリーは牽制しませんでしたが、ガビにボールが入った際にはカゼミロ、ヴィニシウスらとうまく連携してながら封じていました。寄せるタイミングといい、激しいプレスを手でブロッキングしながらいなす姿は華麗でした。モドリッチも右サイドを完全に支配していました。
戦前はバルベルデ起用が多く挙げられていましたが、ロドリゴくらい守備強度をカバーできる選手がいたらモドリッチでも守備面で不安はないなと感じさせる一戦でしたね。
モドリッチ、クロースはもちろんですが、特にDF陣のプレス耐性の高さも随所に見せていました。ミリトンもボールを繋げる状況にない時は、しっかりとボールをキープする余裕を見せています。バスケスも本職ウイングらしく細かいターンを駆使してファティやデパイのプレスを回避。アラバはもちろん、メンディもミスにはなりましたが右足での展開も見せています。
客観的に観てもマドリーの方が戦力としては充実していますが、今節ではっきりしましたね。
終わりに
イルッチョがアベンジャーズが好きなのでたまにアベンジャーズネタが登場すると思います。
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