【La・Liga第6節】マジョルカ対レアル・マドリード〜近年稀に見る選手のノリノリ〜

イルッチョ語り
この記事は約5分で読めます。

2シーズンぶりに相対するマジョルカ対レアル・マドリード。今シーズンは縦に鋭いサッカーを見せる両チームの激突は意外な結果に。ついでに今シーズンのレアル・マドリード期待の若手たちを時期尚早ですが甘々採点で振り返ります!

あらすじ

今節の大きなサプライズはマジョルカがレアル・マドリード相手にターンオーバーを決行したこと。前節からマジョルカは7人を変えており、試合開始前から勝利は半分諦めているような現実的な判断でした。

今節のマドリーはプレッシングとボールのテンポ、個人のクオリティともに今シーズンのベスト。特に若手主体であると守備時に前からボールを狩に行くことができ、押し込まれた際にも4-5-1でしっかりとブロックを作れていました。

マジョルカがほぼBチームだったとはいえ、今節のゲーム内容は解説の小澤さんの言うように「欧州コンペティションで十分に通用するレベル」でした。あのような圧倒的なゲーム内容でスタメンの平均年齢は24.8歳とレアル・マドリードの将来の明るさを暗示しているような試合ですね。

前半からアセンシオの古巣弾である2ゴールでリードし、マドリディスタは悦に浸ったまま試合を楽しめたでしょう。ベンゼマは2ゴールを決め今シーズン6試合8ゴール7アシスト。前代未聞の絶好調です。

対してマジョルカは特に左サイドのラゴ・ジュニオールがマークを見失うことが多く、連携の乱れからアセンシオに自由を許してしまった。また1トップでマドリーのCBに強くプレッシャーをかけなかったことからミリトン、アラバに起点を作られてしまいました。ただ得点場面での縦への共通意識の高さやワンタッチでのテンポの良いパスワークなどが見られたので、チームコンセプトがよく出たシーンでした。

小澤さんのニコニコサムネイル久々に見た気がします。

カマヴィンガのアンカー起用はあり!

カゼミロの代役不在の状況が慢性的な問題だったマドリーですが、今日のカマヴィンガの活躍はその問題の解決策を提示してくれたような気がします。18歳にしてここまでできる選手だとは正直思っていなかったです。

カマヴィンガはすでにバルベルデとはそのマークを捨ててボールを奪いに行くタイミングを共有できているような気がしてます。守備時の出足の速さ、プレー範囲の広さはバルベルデと似通ったものがありますね。ここまでスプリント能力が高いのも意外な要素でしたね

また足を出せる選手であることも好印象です。多少、部が悪くても強引に長い足を捻じ込んでボールを奪えます。奪えなかったにしても相手の時間と余裕を奪うことができるのでサイドに追い込んで、挟み撃ちにしてしまう場面もありました。

「カマヴィンガは攻撃的でアンカー適正じゃないからカゼミロ問題は解決しない」的な噂が流れた時期がありましたが今日のパフォーマンスは可能性を感じざるを得ません。タイプは違えどカゼミロを超えうるポテンシャルも持っていると思います。

今シーズンの若手を今一度振り返ろう

アンチェロテッティの今シーズンの重要なタスクの一つとして「クラブの若返り」が挙げられます。さてここで今シーズンのレアル・マドリードの若手選手(25歳以下に限定)振り返りましょう。

・ルニン(22歳)
今シーズンは未だ出場なし。クルトワの牙城を崩すのは世界的を見渡しても誰もいないのでしょうがない。カップ戦での活躍に期待。選手名鑑で見たら「笑わない男」と書いていました。

・バジェホ(24歳)
フランフルト退団以降、クラブ単位での出場機会がほとんどなく印象的なパフォーマンスは残せていない。対人の弱さをオリンピックで露呈してしまった。今シーズンも序列はかなり低く、1試合1試合で高いパフォーマンスを見せるしかない。

・ミリトン(23歳)
今シーズンここまで全試合フル出場。チームとして失点数は多いものの、個人としては安定感が高いのではないだろうか。毎試合のように対角のロングフィードを数本見せており、選手としての成長を狙ってるように感じる。ヴィニシウスとのホットラインが楽しみ

・ミゲル・グティエレス(20歳)
メンディの怪我もあって出場機会増。守備時の連携も徐々に良くなっており、攻撃時の貢献は若手らしくない。ヴィニシウスをフリーにするインナーランや高精度の左足でチームの連勝の原動力の要因。

・F・バルベルデ(23歳)

ミリトンに次ぐ試合出場時間で強度の高いプレースタイルなため疲労が心配。気を利かせた前プレスでカウンターのカウンターの芽も摘んでくれるし、推進力あるドリブルで局面打開してくれる。すでに世界最高のインサイドハーフの一人。

・カマヴィンガは前項で書いたので省略

・ブランコ(21歳)
昨シーズン終盤には先発でトップチームの試合にも出場。今節に初出場。守備力はまだカゼミロほどではないが展開力に優れている。個人的にルックスからマルコス・ジョレンテ味を感じる。

・ヴィニシウス(21歳)
ベンゼマを除けば今シーズンMVP候補の一角。18-19シーズンは暗黒期に突入したマドリーに彗星のように現れチームを救い、20-21シーズンはCLで大活躍でベスト4に貢献。決定力を身につけたっぽいという嬉しい知らせでマドリディスタの癒しとなる超重要な存在

・ロドリゴ(20歳)
まだまだ伸び盛りのインテルキラー。着実に筋肉をつけており、スプリント能力にも磨きがかかっている。ポケットに侵入する能力、裏を狙う能力ともに高く、相手に応じてプレーを選択できていると思う。クロスがうまい

・ヨビッチ(23歳)
ちょっと不器用そうな雰囲気が放っておけないタイプ。多くのマドリディスタが不思議と惹きつけられるのはフランクフルト時代の活躍と時折見せる身体能力の高さ、ボレーのうまさから感じられる高いポテンシャル。ヨビッチにプレータイムを!

・アセンシオ(25歳)
もう若手とは呼べない。けど今日のハットトリックで確実に自信をつけたはずなのでIHとして得点を量産して欲しい。本職ウイングなので、ボックスへの飛び込み、ゴールへの嗅覚がIHの中では別格なのでそこをうまく落とし込めば新しいIH像を描けるのではと期待。

イルッチョ語り
スポンサーリンク
iruttyoblogをフォローする
イルッチョブログ
タイトルとURLをコピーしました