日本時間8月8日1:15にキックオフされたFAカップ王者とプレミアリーグ王者のプレシーズンの激突を少し振り返ろうと思う。
まず最初に、、、

互いにベストメンバーをかなり欠いた状態で臨んだ今シーズン初タイトルを賭けた戦い。レスターは大怪我で離脱したフォファナに加え、カスターニュも不在の中で絶対王者に挑む。マンチェスターシティはディフェンスラインはルベン・ディアスを除いて控え選手を起用。キーパーはステフェン、ウイングには18歳のエドージーとインサイドハーフにはアカデミー出身のパルマーを起用した。
最後にアグエロヘアーにしているマンチェスターシティの選手が多すぎる!メンディはまだ見分けがつく、ただカンセロとマフレズが両方とも同じ髪型にされると一瞬どっちがシュートを打ったのかと困惑してしまう。また背番号に関してもマフレズが26でカンセロが27ともはや素人には見分けがつかないレベル。ペップの今シーズンの秘策でないことを祈りたい。
レスターの狙いとマンチェスターシティの上手さ
さあレスターはこの試合、前半は4-2-3-1で望み守備時にはトップ下のマディソンがポジションをややあげ4-4-2でブロックを形成する。4-4-2とはいっても前線の2枚はワンアンカーのフェルナンジーニョをケアするように段差をつける形で、片方がプレスに行ったら片方はフェルナンジーニョをケアするという形を徹底。シティの両サイドバックには両ワイドのペレスとバーンズがマークするという状態が試合を通して続く。シティのサイドバックのミスや中盤やウイングに厳しいパスを入れた際に奪って、縦に速い攻撃を仕掛けたいレスターの狙いが出ていた。
対してマンチェスターシティは4バックでビルドアップするのだが、メンディとカンセロが偽サイドバック気味に中盤にやや寄った高いポジションを取る。今回のシティは片方のSBが偽SBのポジションを取った際にはもう片方が大外を取るといった非対称な形を作るのではなく、両方とも常にフェルナンジーニョの脇後方をとる。
すると先ほど述べた守備ブロックを取るレスターは内側にかなり絞った形となり、両サイドには広大なスペースが生じる。そこにシティはインサイドハーフやウイングが走り込み、レスターにダブルボランチを釣ることで、レスターに取っては守備の最終局面にボランチがいない、ブロックを形成させない状況に誘導。流石にギュンドアンはこの釣り方が上手くて、メンディと連携して縦にも速い攻撃を見せていた。
シティの極端にディフェンスラインの幅を狭くしたビルドアップは、センターバックやサイドバックの判断は非常に難しく、高度なビルドアップだ。このビルドアップは難易度は高いが一度ボールが前につながれば一気に攻撃に転じることができる。