【一覧】時代を彩るプレミアリーグ全監督の特徴、戦術などをまとめて解説!

プレミアリーグ
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モイーズ

所属:ウエストハム

リンガードインパクトもあったが、ウエストハムを見事にヨーロッパリーグ進出に導いた。長身選手を並べ、セットプレーで得点を積み重ねた。

守備への高いこだわりを持っており、長身選手を好む傾向にある。戦術の幅はそこまで広くなく、高度な戦術が蹂躙する現代サッカーでこれからも生き残れるかは微妙かもしれない。

ファーガソン退任以降のマンチェスターユナイテッドの立て直しを任されたが、大失敗。格下相手に88本ものクロスを放り込み2-2の引き分けに終わるというプレミアリーグ史上に残る試合を展開した。

コンテ

所属:トッテナム

8月の最優秀監督に選ばれたが期待感が感じられない攻撃と守備の立て直しに失敗、ロンドン勢への立て続けの敗北、絶不調のマンチェスターユナイテッドへの完敗を受けて解任されたヌーノの後釜としてやってきた優勝請負人。

監督実績としてはプレミアリーグ群雄割拠の名将たちに全く引けを取らない。ユベントスを抑えインテルのセリエAの優勝、プレミアリーグでのタイトルはもちろん、当時歴代最弱と言われたイタリア代表をユーロ2012で決勝に導くなどチームの立て直しには打ってつけの存在。

規律ある選手を好み、中盤と3バック+2枚のウイングバックを含めた最終ラインの堅牢なブロックを作る。工夫されたビルドアップにも取り組み、チームの戦術レベルの向上は間違いなし。守備面の安定性に注目されがちだが、昨季の指揮したインテルはセリエA最小失点に加えて世界屈指の攻撃力を誇るアタランタに1点及ばずもセリエAで堂々の得点数2位を記録。

唯一の問題点はパーソナリティによるフロントとの衝突。かなり投資を必要とする監督であり、要求に応えられなければチームを出ていくという態度も辞さない。規律ない選手は徹底的に干す姿勢からもチーム内外の衝突が原因で長期政権を築くタイプではない。加えて彼が去った際には3バックに合った選手しか残らず方向転換が難しいので、トッテナムとしては劇薬覚悟の一手に違いない。

ミケル・アルテタ

所属:アーセナル

先に紹介したペップの一番弟子兼アシスタントがミケル・アルテタだ。ペップが認めたほどの分析力と選手とのコミニュケーション力の高さでタレント集団を上手く操っている。

ペップのもとで学んだため、ポゼッションを好むかと思いきや意外にも現実主義的な采配を好む。対ビッグシックス相手にはボールを捨てカウンターに徹するなど、相手に合わせた戦術をとる。ペップのももとで培ったポゼッションの重要さは理解しており、バックラインからの組み立ては大事にしている。昨季アーセナル不調時には「何が悪いのか分からない」とコメントするなど、まだ経験の浅さを露呈することもある。

序盤戦は苦しむも冨安とラムズデールの加入をブーストに、若手主体のチームで無敗を継続。先行逃げ切り型の盤石の試合運びでついに復活か。

ちなみにアーセナルOBでありキャプテンも務めていた。アーセナルユースの若手を見事にトップチームにフィットさせている手腕はさすがだ。

ジェシー・マーシュ

所属:リーズ・ユナイテッド

先代の「奇人ビエルサ」が作り上げたリーズ・ユナイテッドをシーズン途中から引き受けたのはレッドブルグループ出身のジェシー・マーシュだ。

このアメリカ人指揮官はレッドブルグループらしく強度の高いサッカーと若手選手の積極起用を得意としているがなかなかチームの立て直しに成功できず大量失点が止まらない。ただ主力選手の多くを怪我で欠いているという状況を考慮すれば仕方がないのかもしれないが、、、

ちなみにアメリカ人かつレッドブルグループ出身だけあってとってもスピーチがお上手

ランパード

所属:エヴァートン

チェルシーのレジェンドが新天地に選んだのはエヴァートン。ベニテス政権が多くのファンの予想通りの失脚を迎え、降格圏争いの中、白羽の矢が立ったのがランパードだ。

チェルシーの監督時代には自身の理想とするポゼッションと縦の速さを兼ね備えたサッカーの実現に苦しみ2シーズン目には解任されてしまったが、個人的にはダイナミックでかなり面白いサッカーを展開していたと感じる。また補強禁止処分の中、多くのチェルシーアカデミー出身者を登用し世代交代をすすめたのも大きな功績だ。

実はIQ150の秀才。しかし、リヴァプールとの大一番では判定に納得がいかずエキサイトしたところ、クロップになだめられるもクロップにも徹底抗戦した過去も。

スティーブン・ジェラード

所属:アストン・ヴィラ

セルティックの長期政権を破りレンジャーズで無敗優勝という偉業を引っ提げてプレミアリーグに再び戻ってきた推しもおされぬプレミアリーグのレジェンド。「リヴァプール監督を狙うためのステップアップの踏み台としてアストン・ヴィラを利用しているのでは?」という懐疑的な意見に対し、「全くそんなことは考えていない。アストン・ヴィラを強くするためにやってきた」と一蹴。結果でも黙らせられるか。

レンジャーズ時代から4−3−3を愛用して使っており守備時は中盤3枚が大きくスライドし曲面をコンパクトにして高い位置でボールを奪い切る。つまりアストン・ヴィラでの初陣でも見られたようにジェラードのチーム一番生命線なのが中盤の運動量。過密日程をクリアしてシーズンを乗り切れるかに期待がかかる。

アシスタントにはリヴァプールのユースコーチスタッフであったマイケル・ビールをレンジャーズ時代から頼りにしており、チームのブレインにしている。細かい戦術はマイケル・ビールが行うことになるだろう。

続いては個性派が揃う下位チームの監督たちについて!

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