【一覧】時代を彩るプレミアリーグ全監督の特徴、戦術などをまとめて解説!

プレミアリーグ
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エディ・ハウ

所属:ニューカッスル

ボーンマスを31歳の時から11年間率い、当時700万ポンドの借金を重ね勝ち点17ポインとを剥奪されていた5部降格の危機に瀕していたボーンマスを救った救世主。ボーンマスを史上初のプレミアリーグに導いたレジェンド。

下からショートパスやダイレクトパスでしっかりとボールを繋ぎ速い攻めを嗜好するチームを作る。ボーンマスの財政状況もあって、手持ちのコマだけでやりくりする能力が非常に高い。主に4-4-2や4-1-4-1のシステムを好むが相手に合わせて3バックを使用することもある。

前所属のボーンマスでは毎試合エディハウへの愛を謳うチャントがスタジアムに鳴り響いていたが、ニューカッスルでもサポーターに愛される長期政権を築けるか、その手腕に期待がかかる。

ブルーノ・ラージ

所属:ウルヴス

昨季はクラブを2部から2部に昇格させ、昇格1年目から6位につけるなどウルヴス旋風を巻き起こしたヌーノの監督が率いていたが成績不振のために解任。タレントは十分だけに、次に就任する監督に求められるのはトップ6入りだ!

ということで後任はブルーノ・ラージとなった。事実日本でブルーノ・ラージに関する情報は皆無で、ベンフィカと率いて以降、1年以上の監督業のブランクを経て就任した。ベンフィカ時代は4-4-2をベースとして強烈なミドルプレスを武器としていたが、プレミアリーグでビッグ6相手に勝利するには緻密なハイプレスでディフェンスラインに余裕を与えないことが重要となる。戦術のアップデートは必要かもしrない。

パトリック・ヴィエラ

所属:クリスタル・パレス

昨季までプレミアリーグ最高齢の73歳のロイ・ホジソン監督が指揮をしていた。イングランド代表、リヴァプールを率いていた長らく愛されつづえけた名将の一人だったが、次に白羽の矢が立ったのがフランス代表とアーセナルで無敵のボランチであったヴィエラだ。

今季の最もサプライズを提供した監督。強度の高い4-3-3で順位以上に素晴らしいサッカーを見せている。ダイナミックでアップダウン激しいサッカーを展開し、メガクラブ相手にも爆発力を見せている。

攻撃的なサイドバックを好む傾向にあり、プレミアリーグの特有の豊富な資金力ともとに理想とするサッカーを展開できるかどうかに期待がかかる。

ハーゼンヒュットル

所属:サウサンプトン

昨季の新年開始早々、リヴァプール相手に前半2分に先制をしその一点を見事に守り切った試合を印象深く思っている方も多いのでは?その大金星の瞬間、ハーゼンヒュットルが両膝をついて涙を流し、喜ぶ姿に心打たれたプレミアリーグファンも多いはずだ。

そんなハーゼンヒュットルがサウサンプトンで好んで用いるのが4-4-2。攻撃においてはサイド攻撃よりも中央からの突破を好み、ハイラインを維持するという前所属のRBライプツィヒの哲学にも似たような戦術を志向する。しかし、両センターバックが足元に優れておらず縦に速い攻撃に転じれないことが多く、昨季終盤には大失速してしまった。ウォードプラウズのFKを武器としたセットプレーにはもちろん磨きをかけており、効率的なサッカーを目指す現代らしい監督の一人だ。

2024年までサウサンプトンとの契約を結んでいるが契約満了後は監督引退も視野に入れているという。2024年には61歳を迎えるハーゼンヒュットル、キャリアを考えれば納得かもしれないが監督が現場から退くのは少し寂しいものがある。

グレアム・ポッター

所属:ブライトン

昨季魅力的なサッカーをしながらも残留争いに巻き込まれてしまったミステリアスなチームを率いた指揮官。xG(ゴール期待値)ポイントでリーグを集計すると予想される勝ち点はなんと61で5位につけていたという珍事が起こっていた。

戦術家でもあり、心理学にも通じているという監督としては非凡な能力を持つ将来の大監督候補。3-4-3や3-4-2-1を愛用し、ポゼッションを大事にする。ポゼッション志向のチームの割にはロングパスの量も多いが、素早く攻撃につなげる、相手の不意をつくなどどれも戦術的な意図をしっかりと持たせたものだ。ダイナミックなサイド攻撃とハイプレスによるショートカウンターを駆使し、相手を責め立てる。

ポッター監督はブライトンでの活躍により欧州でも屈指の人気銘柄になりつつある。近い将来ステップアップがあるかもしれない。

ショーン・ダイク

所属:バーンリー

毎年低予算の補強しか許されず苦しいチーム事情の中、毎年バーンリーを残留させている今年でバーンリーを率いて9年目の監督。若くして将来を期待された監督だけに、バーンリーで大きな結果を残せるのかがキャリアに大きく影響を与えるだろう。

4-4-2を主に用い、前線に揃えた大型FWたちにロングボールを当てるところから攻撃が始まる。昨シーズンはプレミアリーグでもロングパス本数が最多だった。ポゼッションには強いこだわりはなく、守備をベースとしたチームづくりをしている。戦術のトレンドが集まりつつあるプレミアリーグに時代に逆らうような古き良きイングランドサッカーを、ショーン・ダイクはその手で体現しているのかもしれない。

プレミアリーグの中でもぶっちぎりの悪童ジョイ・バートンや、今もなお年1ペースでトラブルを起こし続けるドリンクウォーターなどと、比較的問題児を指導していることが多い

トーマス・フランク

所属:ブレントフォード

エースのイヴァン・トニーを中心とした鋭いカウンターとセットプレー、さらに昇格組中でもずば抜けたハイプレスを誇っている。特に攻撃におけるセットプレーには定評があり、見たこともないトリックプレーでディフェンダー陣を翻弄する。

チャンピオンシップ時代には4-3-3、プレミアリーグ昇格後では主に3-4-1-2を採用している。起立ある選手を好み、ビッグクラブ相手にも激しいデュエルと高いインテンシティを持って臨む姿は信念を感じる。

実はプレミアリーグの中でもブレントフォードは異端なチーム。なんとU-18以下のユースカテゴリーが存在しないチームなのだ。ユースからの引き上げがない代わりに外部から優秀な選手を連れてきている。この特殊な戦略は一定の成果をあげている。

ロイ・ホジソン

所属:ワトフォード

言わずと知れたイングランドサッカー界の重鎮の1人。イングランド代表の率いた経験もあり、クリスタルパレスを長く率いて、昨シーズン監督業からの引退を果たしたがここにきて電撃復帰を果たした。

ラニエリから引き継いで初陣でチームでも久々のクリーンシートを達成したが、なかなかゲーム内容を向上させることはできず残念ながら2部へ降格してしまった。

現在、74歳であるがチームの練習では素晴らしいキックで選手にボールを配給するなどまだまだ健康な姿を見せている。

ディーン・スミス(解任)

所属:ノリッジ

メガクラブを率いていた経験はないがアストン・ヴィラをプレミアリーグの舞台に再び連れ戻した確かな手腕を持っている。プレミアリーグの中で最もお金がないノリッジを救えるか

彼の戦術のキーワードはハードワークだ。マネジメント能力にも長けており、4-3-3、4-2-3-1をベースとし、選手みんなにハードワークをさせ守備を安定させている。ポゼッションを重視したハイプレスに加え、縦に速いサッカーを展開する。前所属であったアストン・ヴィラのサッカーを象徴する試合は衝撃的な展開となったリヴァプール相手に7点を奪ったものだろう。

今回成績不振を受けアストン・ヴィラを解任されそのままノリッジにスライド就任。

終わりに

かなり長い記事になりましたがいかがだったでしょうか?ここまでプレミアリーグの全監督を詳細にまとめたネット記事も少ないので繰り返し使っていただけると嬉しいです!ノリッジ、ワトフォードらの昇格組については後々試合を見た上で書き足して更新いたしますのでお楽しみに!

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