今回は移籍市場を理解するために必要な要素、ジョルジュ・メンデスについてご紹介します。内容が内容だけに少し短めの記事ですがそこんとこよろしく。
経歴
1966年の7月1日に生まれる(現在54歳)。本当はプロサッカー選手を目指していたが、希望していたクラブ数チームに全て断られ、プロとしてのキャリアを諦めることになる。その後、ナイトクラブやバーを経営。
彼の代理人としての初仕事はヌーノ氏をデポルティーボに仲介したことだ。それに加え、バーに来ていたポルトガル人ゴールキーパーも仲介。その後、多くのポルトガル人から注目を集め、本格的に代理人としてのキャリアを始める。
1996年に個人の会社、GestiFuteを設立。2002年になって1200万ユーロの大型の取引を成功させて以来、国際的に脚光を浴びるようになり、現在までにクリスティアーノ・ロナウドやディ・マリアなどの大型移籍にも関わっている。
ジョルジュ・メンデスの驚きの顧客たち
ジョルジュ・メンデスの会社GestiFuteの扱っている顧客たちをずらっと並べます!
選手
・クリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)
・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
・ハメス・ロドリゲス(エヴァートン)
・アンドレ・ゴメス(エヴァートン)
・エデルソン・モラレス(マンチェスター・シティ)
・カンセロ(マンチェスター・シティ)
・ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)
・ペドロ・ネト(ウルヴス)
・コナー・コーディ(ウルヴス)
・ジョアン・モウティーニョ(ウルヴス)
その他多数
監督
・ジョゼ・モウリーニョ(トッテナム)
・ヌーノ(ウルヴス)
ジョルジュ・メンデスの特徴
ジョルジュ・メンデスの特徴といえば、ポルトガル人とブラジル人との深いパイプです。彼の会社の顧客のほとんどがポルトガル人とブラジル人です。ジョルジュ・メンデスもポルトガル人ですので、ポルトガル語圏の人々から深い信頼を得られているということでしょう。
ジョルジュ・メンデスとよく比べられる代理人としてミノ・ライオラが挙げられます。ミノ・ライオラはクラブと対立するほど金銭面のやりとりが難しい代理人です。ミノ・ライオラは当時マンチェスター・ユナイテッドの監督をしていたファーガソンから「ミノ・ライオラだけは大嫌いだ。」とメディアを通して発言されています。
それに対しジョルジュ・メンデスは逆にクラブと友好的な関係を築き、継続的な関係を続けようとという考えがありそうです。後述するウルヴスはもちろん、世界的なビッグクラブのレアルマドリードには13年間にわたって関係を持っていました。
また金額も妥当であるか、リーズナブルくらいの価格で選手を取引させるので多数のクラブから信頼を得ることに成功しています。
それに加えてジョルジュ・メンデスは「才能のある人物は年齢に関係なく懐に収める」ということをモットーとして持っています。若くして獲得した有望な選手はルベン・ネヴェスやベルナルド・シウバのようです。今実際二人が、プレミアリーグで活躍しているところを見るとジョルジュ・メンデスの選手を見る目が卓越していることがわかりますね。
ウルヴスとの関係は?
2017年ヌーノ監督をウルヴスに招聘した時、ウルヴスはジョルジュ・メンデスが移籍先に過度に関わっているということを否定しました。ジョルジュ・メンデスがエージェントとしてクラブに関わることは原則として禁止されているからです。あくまでジョルジュ・メンデスはウルヴスの親しい相談役ということになっています。
しかしジョルジュメンデスに頼りすぎるのもやはり考えものではあります。ジョルジュ・メンデスももちろんビジネスマンですので、若い選手をウルヴスに買ってもらっては売るという動きが強いです。チームの引き留めもそのうち聞かなくなっていきそうで、結局ウルヴス側が損を被る形も予想されます。
そしてスポンサーとメンデスの関係性も少し疑うべきものがあります。ウルヴスのメインスポンサーでもある復星グループはウルヴス買収前からジョルジュメンデスと関係を持っていました。また復星グループ傘下の会社のうちの一社がジョルジュメンデスの会社の株を1割所有しています。互いにビジネスの関係性が強いです。
プレミアリーグの中でも異色を放つウルヴスですが、少しだけそこが個人的な気がかり。ウルヴスはジョルジュメンデスと関係を持ってから優秀なポルトガル人を獲得しチーム力を伸ばしてきました。これからどのようなチーム経営をしていくのが非常に楽しみです。
終わりに
ジョルジュメンデス特集を見てくれた方は相当なサッカーバカだと思います。サッカーばか万歳!
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