ラ・リーガを今季沸かせているエイバルのヤングスターをあなたは知っているだろうか?それはぺドリでもなく、ロドリゴでもなくブライアン・ヒルだ!そんな彼のプレースタイルなどを探っていく。
基本情報、市場価値、推定年俸
ブライアン・ヒル
所属:トッテナム
U21スペイン代表
生年月日:2001年2月11日
ポジション:左SB
推定市場価値:1500万€(約19億円)
推定年俸:55万€(約6985万円)
経歴
セビージャからローンでエイバルに加入している選手であったので、2021年の夏に契約が切れるので、このまま成長を続ければ心のクラブであるセビージャに戻ってこれるでしょう。というのが概ねのスペインメディアの見通しでしたが、意外にもプレミアリーグへ挑戦することを決意しました。スパーズのラメラとのトレードという形での移籍となりました。
彼は2012年にセビージャの下部組織に加入しそれ以降、順調に成長を重ねていきます。世代別代表にも毎回呼ばれ、スペイン国内でも有望選手として期待を抱かれるようになってきました。彼のアイドルは現在もセビージャで活躍し続ける、当時は技巧派ドリブラーであったJ・ナバスです。彼のプレースタイルは憧れであるJ・ナバスの過去の姿がベースとなっています。2019年6月1日にアトレティコ・マドリー戦でラ・リーガデビューを果たします。このとき試合は1-1の硬直した状態だっただけに、当時から彼の攻撃能力が高く評価されていたのでしょう。
またその髪型と容姿からバルバテのビートルズと呼ばれており、可愛らしさが伺えますね!現在タトゥーを入れるかどうか迷っているらしいです。
プレースタイル
強気なドリブル
彼のプレーで最大の特徴は積極的なドリブルです。成功確率が絶対的に高いわけでもはないものの、ブライアン・ヒルは圧倒的な回数のドリブルをします。たとえ、セオリー通りではなくても一対一、または自信のある状態での多対一の時は絶対に仕掛けます。自陣から相手の強烈なプレッシングを受け、サイドで取られたら、非常にリスクを伴う場面でもブライアン・ヒルは強気にドリブルを選択します。彼のドリブルに付随したストロングポイントの一つとして物怖じしないメンタリティの強さも挙げられるでしょう。
ドリブルの特徴としては、快速を生かした典型的な縦突破型のドリブラー。細かなフェイントとまた抜きを織り交ぜて突破を図ります。縦突破においてはわかっていても止められない領域に踏み込みつつある状態で、DFを置き去りにしてのクロスがブライアン・ヒルの得意とする形です。かといってカットインはしないのかと言ったらそういうわけではなくカットインしていく場合は相手を惹きつけての味方へのパス、スペイン人選手らしい味方との連携を織り交ぜながらカットインしていきます。
幼少期から相手をドリブルで引きつけてからのパスは得意としていた形だったらしく、現在もそのようなプレーが多く見られます。敵を引きつけてのパスやクロスを中心に1試合でキーパス平均2.2本と現代型のサイイドアタッカーのような数値も残しています。
個人的には圧巻だったのは、ラ・リーガのレアル・マドリード戦での一コマです。マッチアップするのは守備力にも高い定評があるパーフェクト右SBのカルバハル。自陣後方からのクリアボールがブライアン・ヒルのもとにこぼれ、サイドで狭い場面で一対一の状況になりました。相手はワールドクラスの右SBであるカルバハル、縦のコースは完全に切られている中、彼が選択したのはまた抜きからの縦突破でした。セオリー度外視のプレー、そしてそのとっさの判断、アイデアにブライアン・ヒルの並々でないポテンシャルを感じさせられました。
”スプリントと守備力”
エイバルは90分間、相手陣内深くまで強烈なプレスをかけ続けるスタイルをとっています。そこからの素早い縦への展開攻撃を得意としており、連動したプレスが必要となるので高い戦術理解度、90分間強烈で素早いプレスをかけ続けるスタミナ、スプリント力が選手に求められます。ブライアン・ヒルも例外ではなく、エイバルでフィジカルと戦術理解度を磨きました。
たとえ3強相手にでもそのスタイルを崩さず、エイバルの選手が時に猛スプリントで相手を追い込み、高い強度の守備を実現させていました。ブライアン・ヒルも同様で前線へのプレス役で大きく貢献してますし、粘り強い守備でデュエルを行える戦える選手の一人です。まだ若いですが肉体はかなり仕上がっていますね。
エイバルで鍛え上げた下地があるのでプレミアリーグでも十分戦えると見込んでおります。
終わりに
普段は一人の選手をあまりピックアップはしないのですが、スペインにひさしく見なかったタイプのドリブラーとして注目度は高いですし、他の人のネタにされる前にもうとってしまおうといった感じです。僕もブライアン・ヒルの成長を楽しみにしています!