イタリアのミラノに本拠地を置く名門インテルミラノ。
近年は低迷が続いていますが、昨シーズンに名将コンテが監督に就任し名門復活の期待が高まっています。
そこで今回はインテルミラノの2020-2021シーズンを展望します!!
インテルミラノの基本情報!

インテルミラノはイタリアのロンバルディア州にある大都市ミラノが本拠地です。
ホームスタジアムは”ジュゼッペ・メアッツァ(別称:サン・シーロスタジアム)で、ライバルのACミランと共同で使用しています。
2018年半ばから中国の大手家電メーカー「蘇寧電器」の創設者張近東(チャン・チントン)の息子、張康陽(スティーブン・チャン)が会長を務めており、26歳という若さでの就任となりました。
長年ユベントスのGM(ゼネラルマネージャー:選手の移籍に関する仕事を主に行う)を務めたジュゼッペ・マロッタを招聘し、近年は契約満了となった人気銘柄を連れてくるフリー移籍を度々成功させています。
2009-2010シーズンにリーグ、リーグカップ、CLの3冠を達成し、「グランデ・インテル(偉大なインテル)」と呼ばれましたが、それ以来タイトルからは遠ざかっており、ユベントスの一興時代に終止符を打てない現状が続いています。
今夏の新加入選手は?弱点を埋めるピンポイント補強!
コロナウイルスの影響で例年より遅い移籍市場の開幕となりましたが、着実に弱点を補強する移籍を成功させています。
精密なFKでゴールを奪う!アレクサンドル・コラロフ
マンチェスター・シティやASローマといった強豪クラブを渡り歩いた経験豊富な左サイドバック。
最大200万ユーロという格安な移籍金で加入しました。
左足のキック精度は非常に高く、直接FKはもちろんサイドチェンジやクロスでも威力を発揮します。インテルでは主に左CB、左WBでの起用が予想されています。
17-18シーズンASローマ在籍時のCLでは、敵地でイングランドの強豪チェルシー相手に1G1Aの活躍しており、インテルでも彼の左足が重要な得点源になりそうです。
レアル下部組織出身のスピードスター!アクラフ・ハキミ
レアル・マドリードから4500万ユーロ+ボーナスという移籍金で加入した期待の新星。
昨シーズンはドイツの名門ドルトムントでプレーし、CLではインテル相手にホームで2ゴールを挙げ大逆転の立役者となりました。
両サイドバックを遜色なくこなし、スピードのある仕掛けとスプリントで敵を翻弄します。
将来はレアル・マドリードでプレーしたいと明言しており、インテルでも大きな成長を遂げればレアル帰還も夢ではありません。
コンテと再タッグ!アルトゥーロ・ビダル
数年前から移籍の噂が絶えませんでしたが、今夏コラロフと同様に移籍金100万ユーロという大安値でバルセロナから加入しました。
ボール奪取力は年齢を重ねても衰えておらず、中盤に守備の強度とアグレッシブさをもたらします。
さらに、敵のエリアにも頻繁に飛び出しゴールを奪う得点力も備えており、昨シーズンのバルセロナでは限られた出場機会の中でリーグ戦8ゴールを記録しました。(定期的な出場機会を得ていたグリーズマンでさえ9ゴール。)
コンテ監督とはユベントス時代にも共に働いており、「私が戦争に行くとしたら、ビダルを連れていくだろう。」と言わしめるほどの信頼と実力があります。
アントニオ・コンテ監督の戦術は?打倒ユーベの筆頭候補!
インテル率いるアントニオ・コンテ監督は主に3バックシステムを使う監督です。
インテルではアンカーを置く3-5-2と3-4-1-2のシステムを使います。
昨シーズンのインテルではリーグ最少失点を記録しており、状況によって前からのハイプレスとリトリートで自陣を固める守備を使い分けます。
シーズンの途中ではステファノ・センシやアレクシス・サンチェスといった主力の怪我人が多発し、コロナによる中断前のリーグ戦ではラツィオやユベントスなどに立て続けに勝ち点を取りこぼしました。
打倒ユベントスの筆頭候補ですが、現存戦力に戦術を落とし込めるか、戦術を分析されても勝ち続けられるか、怪我人が出ないかといった運も重要になってきそうです。