今回はチェルシーで右サイドバックの地位を築きつつある若きイングランド代表、リース・ジェームスについてご紹介します。若きチェルシーのサイドバック、アスピリクエタの後継者候補についてしっかりと知っておきましょう。
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基本情報・成績
ポジション:右サイドバック
所属:チェルシー
イングランド代表:
生年月日:1999年12月8日
市場価値:4000万ユーロ
背番号:24
今シーズンの成績:39試合1ゴール5アシスト
チェルシーでの成績:76試合3ゴール5アシスト
イングランド代表での成績:6試合0ゴール0アシスト
プレースタイル
高精度のキック
リース・ジェームズ最大の武器は多彩なキックだ。そのパワフルなプレースタイルには似合わないほどキックは物凄く繊細。右足から放たれるキックはアレクサンダー・アーノルドを彷彿とさせる。
クロスの精度も非常に高い。驚異的なランニングで相手を置き去りにしたあとにあげる高速クロスの精度もすでにイングランドでも最高レベル。ふんわりとしたクロス、グラウンダーの高速クロスを綺麗に打ち分け、ジルーやエイブラハムといったボックス内で勝負できるストライカーに最高のボールを届けることが可能。
そしてセットしたボールのキック精度も凄まじい。少ない回転で曲がりながら落ちてくるコーナーキック、FKを蹴ることができる。リース・ジェームズのボールはとにかく速くて、少しでも処理を間違えればオウンゴールに繋がってしまう。
今シーズンのプレミアリーグの開幕戦では驚きのミドルシュートをゴール右隅に叩き込み、飛び道具まで持ち合わせている事を証明した。
フィジカルモンスター
リース・ジェームズはキックだけでなく、身体能力的にもトップレベルだ。チェルシーではウイングバックに起用されることが多く、持ち前の身体能力を生かしたアップダウンで右サイドを制圧する。
タックルなども強烈で強靭な上半身で相手を跳ね返したり、ぶっ飛ばすこともできる。足も速いので対人経験をプレミアリーグでもっと詰めば恐ろしいウイイレバックへ成長するだろう。
すでにイングランドA代表にも呼ばれており、カイル・ウォーカー、アレクサンダー・アーノルド、ワンビサカとともに世界最高のサイドバック争いをしている。
CL決勝で見せた圧巻のパフォーマンス
リースジェームスの勢いは止まるところを知らなかった。彼の成長、ウイングバックとしてのレベルの高さを表したのはチャンピオンズリーグの決勝という大舞台であった。チャンピオンズリーグの決勝の前のリーグ戦では、3センターバックとして起用されていた。その試合では2失点を喫する不安な雰囲気で試合が終わってしまったが、大一番となるCL決勝マンチェスターシティ戦ではアスピリクエタとポジションを入れ替えるようにしてウイングバック起用された。
マッチアップの相手はスターリング。前半からスターリングは積極的に裏抜けやドリブル突破を試みており、スターリングの体はかなりキレていた。しかし決定機も土壇場の場面で足を出し止め、ドリブル突破も許さなかった。スターリングは初速がとてつもなく速いがうまく体を入れ、それにも対処。攻撃時にはインナーラップを仕掛け、シティのディフェンスにズレを生じさせるなど、攻守にわたって試合を通して印象的な働きを見せた。
若くしてアレクサンダー・アーノルドがCL決勝の舞台に立ち、レアルマドリードに敗北しながらも翌シーズン大きな成長を見せた姿をリース・ジェームスには重ねずにはいられない。大舞台で培った経験を生かし、来シーズンは更なる進化がおおきに期待できるだろう。
幼少期・家族
リース・ジェームスは1999年ナイジェリア系の両親の間に生まれました。イギリスのレッドブリッジに生まれた彼は次男として生まれ、兄と妹とともに移民系の家族の中で成長しました。
実はリース・ジェームスの父親は元選手兼コーチをやっていて、父親同様リース・ジェームスもまたサッカーをすることに楽しみを覚えました。恥ずかがり屋で年上の選手がいると、ゲームに参加しないでじっとプレーを観察しているだけの少年は、チェルシーのアンダーカテゴリーに所属できるだけの才能を持っていたのです。
同期のメイソン・マウント、デクラン・ライス、チャロバーとともにカテゴリーをあげていったリース・ジェームズは2018年に念願のプロ契約を結びました。ちょうどランパード政権に変わって、マウント、エイブラハムといった若手の積極起用をする時代に突入し、リース・ジェームズの活躍の機会は増えていきました。いつしか彼は若くしてイングランド代表に選出されます。
終わりに
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リース・ジェームズはランパード政権になり、若手重視の方向の中で起用され始めた選手です。スタメン起用もその頃から少しずつ増やし、トゥヘル政権では後半のジョーカー的存在として途中出場するとこともあり、さらなるプレーの引き出しの拡大、選手としての成長が楽しみです。
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