アメリカ代表エースのメンタリティ
プリシッチは若くしてドルトムントでブレイクしてしまったために、アイコニックな選手不在であったアメリカ代表の期待の星となった。プリシッチは18歳からドルトムントで覚醒したことにより、長らくスター不在だったスポーツ大国のサッカーに大きな話題を巻き起こした。19歳にして背番号10を背負い始めることとなり、アメリカ中の期待を一人が背負ってしまったのである。
メッシやクリスティアーノ・ロナウドですら19歳の時点では国中の期待を背負っていたわけではないし、ナショナルチームの絶対エースではなかった。そんな大きなプレッシャーに晒されてもプリシッチは輝くを失わないし、一歩も引くことはない。それは彼の強力なメンタリティによるものだ。ブンデスリーガからプレミアリーグに移籍する際にも、「プリシッチの実力はプレミアリーグで通用するのか?」と疑問に上がっていたが結果で黙らせた。昨シーズン、怪我によって出場機会を減らし、移籍の噂が流れてもプリシッチは復活し、トゥヘルのもとで才能を爆発させている。今年に入ってはアメリカ代表のU24のキャプテンとして臨んだ、オリンピックの予選でメキシコに敗北し東京オリンピックの出場権を逃した際も、キャプテンとしてその責任を負ったのだ。
プリシッチはアメリカンドリームにも似た何度打ちのめされてもまた立ち上がる勝者のメンタリティが若くして備わっている。
ドルトムントからの移籍
プリシッチはドルトムントにユース時代から所属し、手塩にかけて育てられてきた選手だ。ドルトムントでトップチームでデビューを果たし、試合に出れば変化を加えることができるプリシッチにドルトムントは契約延長の準備をしていた。もしあの男がいなかったらプリシッチの状況は今も異なっていたのかもしれない。その男とはプリシッチの憧れるプレミアリーグからやって来たプリシッチより2歳年下のジェイドン・サンチョだ。
マンチェスターシティのユースからやってきたサンチョは加入2年目、18歳にして規格外の活躍を見せる。ブンデスリーガでは34試合に出場し12ゴール18アシストを記録。プリシッチを上回る活躍を見せてプリシッチはポジションを奪われることとなった。神童として名を馳せたプリシッチだったが、豊富な才能を誇るドルトムントには続々と新たな巨大な才能が現れる。コンディションを落としていたプリシッチの序列は完全にサンチョの下となってしまったのだ。
プリシッチの判断は早かった。ドルトムントとの契約延長を断ると、シーズン途中ながら冬にチェルシーに夏での移籍で合意。その夏に補強禁止処分がチェルシーに下ったことを考えると最高のタイミングだ。プリシッチは以前から自身の憧れのリーグはプレミアリーグであると語っており、プリシッチにとっても素晴らしい移籍となった。加入1年目はかなり苦しんだものの、ここにきてプリシッチは評価を再び高めており、6400万ユーロ(日本円にして約78億円)の価値を発揮しようとしている。
終わりに
個人的にプリシッチには苦い思い出しかありません、、というのもぼくは実はマドリディスタでチャンピオンズリーグの準決勝でプリシッチに好きなようにやられてしまったんですよね、、プリシッチのメガクラックぶりを大舞台で体験してしまいました。その後のマンチェスターシティ戦でも活躍していましたし、何かと嫌な思い出も多い選手です(泣)
ただプレーを見るのは非常に面白く爽快感あふれるドリブルを見せてくれます。まるでチェルシー時代のアザールのようなドリブルの爆発力を有しているのでこれからの将来が楽しみです!
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
お時間のある方、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしく、モチベーションになります。所要時間は5秒です。どうか何とぞよろしくお願いいたします!