【解説】タンギ・エンドンベレのプレースタイル、移籍、モウリーニョのもとでの覚醒は?

トッテナム

リヨン時代、バルセロナとマンチェスターシティも注視していた存在であったがスパーズに移籍したエンドンベレ。彼の現在のプレースタイル、モウリーニョのもとでの魔改造、移籍金に見合う活躍はできているのか徹底解説!

基本情報・成績

所属:トッテナム

前所属:リヨン

フランス代表

生年月日:1996年12月28日

市場価値:5000万ユーロ

20-21シーズンの成績:46試合6ゴール4アシスト

リヨンでの成績:96試合4ゴール13アシスト

フランス代表での成績:7試合0ゴール

プレースタイル

フィジカルxテクニック

エンドンベレはアフリカ系の血が流れているだけあって、体の強さという点でフィジカル的にアドバンテージを有している。脚はめちゃくちゃ速いというわけではないものの、フィジカルコンタクトにおいてはプレミアリーグでも上位に位置するだろう。

エンドンベレはある点に関して世界でも1、2を争うほどの能力の高さを誇っている。それは「キープ力」だ。強靭な体と柔らかいタッチ、高次元のテクニックで相手を次々といなしていく。中盤はひとまずエンドンベレに預ければ、ボールを奪われずタメを作れるのだ。

トップレベルの中盤の選手は皆、敵チームからの強烈なプレスを回避する術を持っている。例を出すと、クロースで言えば敵が寄せらない位置へのポジショニング、簡単なボディフェイントといった具合だ。エンドンベレの凄さはポジショニングもさることながら圧倒的な足元の技術だ。ドリブルでプレスを回避していく姿はリスキーで緊張感があるものの、プレミアリーグらしくない華がある。

エンドンベレはキープ力だけでなく「抜く」ドリブルも非常に上手い。シザースやステップオーバー、ルーレットに切り返しとドリブルの選択肢も多い。やや猫背で重心の低いドリブルは相手の逆を突くことに長けており、多数対一の状況でもなんとか打開してしまうのが魅力だ。

このようにエンドンベレは中盤の選手にしては異質なプレースタイルを誇っている。彼のドリブルはもはや中盤の選手のそれではないだろう。

創造性x連携

スパーズにおいてエンドンベレを選択するということはそれだけ攻撃に重きをおくことを意味する。ネガティブトランジションにはやや波があり、守備面では計算が立たない時もある。しかしエンドンベレには攻撃の流れを変えるクオリティがあるのだ。

エンドンベレはファンタジスタのような高い創造性、プレースタイルを持ち合わせている。ラストパスも出せるし、先に述べたキープ力を活かしてマークを外し、数的優位を作り上げる。適切なタイミングで味方もちゃんと使える事ができる選手なので攻撃を促進させる事ができる。

興味深いデータがあるのだが、実はプレミアリーグにおいてエンドンベレのパスの83%は攻撃方向へのパスだというのだ。加えて93%のパスがファイナルサードへのパス、またはファイナルサードでのパスというデータもある。彼のパスがいかに攻撃的で相手を脅かすものであるかがデータから読み取れるだろう。

スパーズでは創造性を発揮でき攻撃的なプレースタイルのエンドンベレ、秩序を持った守備的なプレースタイルのホイビュアを並べるシステムが愛用されている。この2ボランチは将来的に世界を代表するタッグになるポテンシャルを秘めている。

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モウリーニョもとで覚醒

コロナ禍英国全土がロックダウンされている中、エンドンベレとモウリーニョは互いに信頼関係を築いていた。ロンドンの公園でモウリーニョとオーリエやエンドンベレが共に練習に励んでいる姿を写真に収められてしまい、大きなバッシングを浴びたもののエンドンベレはリーグ再開以降素晴らしい活躍を見せている。

特にエンドンベレにはモウリーニョがマンツーマンで直接指導。リヨン時代から疑問視していたエンドンベレのフィットネスをプレミアリーグ仕様に魔改造したのだ。

モウリーニョ政権下においてもなかなか出場機会を増やせないエンドンベレをメディアが批判する中、モウリーニョは擁護する姿勢をとった。

「彼は怪我をしている。そしてプレミアリーグに適応するには非常に時間がかかるものだ。彼が素晴らしいものになることを期待している」

モウリーニョのマネジメントの根底にある選手と真摯に向き合う姿勢によってエンドンベレは徐々に自身の居場所をスパーズに見つけていったのだ。しかしモウリーニョとエンドンベレの関係はスーパーリーグ構想の中、あっさりと消えてしまった。エンドンベレがヌーノ政権で自身のクオリティを発揮できるかどうかでモウリーニョの愛弟子リストに入るかどうかが決まりそうだ。

移籍に見合う活躍を見せられるか?

エンドンベレがトッテナムに移籍した際の移籍金は5500万ユーロとスパーズの記録を更新する、ビッグプライスだった。それだけスパーズ側の期待は大きかったが、加入1年目は泣かず飛ばずの結果に終わってしまう。

シーズン途中でモウリーニョ監督が就任し、自身のクオリティを発揮できるようになっていった。シーズン終了間際は指揮官がライアン・メイソンへ交代したこと、エンドンベレのラマダンが始まった事が重なり、出場機会を減らしてしまったが21-22シーズンでは主力となることが予想される。

今のところ出場試合数が少なく、スパーズが不発気味のここ2シーズンを考えると移籍金に見合う活躍は未だみせていられないというのが今の評価だろう。しかし将来は明るいに違いない。まだ25歳と若く、守備面では特に伸び代いっぱい。選手育成にたけるヌーノの元とでどれだけ成長できるか、スパーズファンにとっても期待がかかる選手の一人だ。

ここ最近では信頼性は本当に薄いがレアル・マドリードの移籍の噂も立ち始めた。フランス代表としてユーロ2020には招集されなかったことに懐疑的に思うファンも多い。ここにきて評価を爆上げしているエンドンベレから注目の目を離せない日がまだ続きそうだ。

終わりに

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