【解説】イスコのプレースタイル、成績、子どもやゴールパフォーマンスは?

レアル・マドリード
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今回はチャンピオンズリーグの3連覇に貢献するも、現在不遇の時期を過ごしている天才イスコについてご紹介します。

基本情報

ポジション:セントラルミッドフィルダ〜、ウイング

レアル・マドリード所属

スペイン代表

生年月日:1992年4月21日

市場価値:2000万€

レアル・マドリードでの成績:327試合51ゴール55アシスト

今シーズンの成績:20試合0ゴール1アシスト

プレースタイル

イスコをあまり知らないという方はまずこちらの映像を見てほしい。

マドリディスタの方は懐かしんで「やっぱりイスコはこういう選手だ。すごいなあ。」「いやあアタランタ戦のイスコのクオリティも頷ける」と思ってくれただろう。大体の方はこの動画でイスコのプレースタイルを理解できたに違いない。ここから深掘りしていく。

世界最高のテクニック

イスコはドリブル、パス、シュートの3つ兼ね備えた高レベルのアタッカーだ。

まずはドリブルについてだ。イスコのドリブルは重心が低く、細かいタッチで相手を翻弄する。イスコは抜き去るドリブルというよりも、いなしたりキープするドリブルを得意としている。簡単なボディフェイント、リアルなシュートフェイント、また抜き、シザース、エッジターンなどとバリエーションも豊富。また土壇場の時のアイデアも豊富なので見ていて楽しい選手だ。そのポテンシャルはやはり本物で、絶好調状態のイスコはW杯予選でヴェラッティをボコボコにした。ハードなディフェンス型の選手というわけではないが、PSGとイタリアで不動のスタメンを張る選手を圧倒してしまうだけの能力を持っている。

次にパスだ。イスコは長短のパスを使い分けることができる選手で、レアル・マドリード仕込みのサイドチェンジももちろんできる。スルーパスもトップレベルで味方のスピードを全く緩ませない。またパスの場面でもアイデア豊富で、イスコは体幹が強いため多少体制が崩れていても相手のまた抜きや意表をついたパスで曲面を打開してしまう。

続いてシュート強烈に落ちながらゴールに吸い込まれていくコントロールカーブだ。このキック技術はフリーキックにも生かされており、マラガ戦、イタリア代表との試合で決めた壁の上を超えて落ちるフリーキックは芸術作品そのものだ。ボールをコントロールしてからのシュートだけでなく、ダイレクトシュートも非常に上手い。今まで何本ものボレーシュートをいとも簡単に決めてしまう。

イスコの見事なゴール集

さらには実は守備曲面での一対一も強い。走りまくって足を出すのも恐れないし、最後までボールに喰らい付く。

天性のオフ・ザ・ボール

イスコはオフ・ザ・ボールにも優れている。間で受ける技術に優れていて、ライン間でボールを引き出すこともできる。ダイアゴナルランも得意としており、ライン間からぬるっと抜け出すことが多い。抜け出しのタイミングとディフェンスに捕まらない技術はおそらく天性のものだろう。

イスコはペナルティエリア奥深くのポケットにも頻繁に侵入する。彼のボールを引き出すための動きによって相手陣形が大きく崩れ、結果として素晴らしいフリーランニングだったとされるのだ。ボックス内のスペースを消してくるチームに対しても、ボックスの外からコントロールカーブウィ狙うなどとプレーの引き出しが多い。

イスコのオフ・ザ・ボールで味方のためにスペースを開けたり、相手を釣る動きは考えて行っているのか、直感的に行っているのかはわからないが、積極的にプレスをかけるチームにはイスコのランニングが曲面打開に大きく役立っている。

明確な弱点

イスコの明確な弱点として挙げられるのが、ボールが持てない時にボールをもらいに降りてきすぎる悪癖だ。イスコの強みはボールを持っているときに一番発揮されると本人もわかっているのだろう。自身が相手の戦術やトップクラスのディフェンダーによって消されてしまうと、ディフェンスラインまでボールをもらいに受けてしまう。すると攻撃の選手がいてほしいところにいてくれない問題が発生する。

この問題はC・ロナウド在籍時にはあまり明確化しなかったが、退団以降は浮き彫りになってしまった。C・ロナウドは必ずクロスボールや裏抜けの際にはいるべきところにいてディフェンダーと駆け引きをしてくれる。その場合はフィニッシュに人が絡めるのだが、ロナウド退団以降はペナルティボックス内に人がいないという現象が度々発生するようになってしまった。ましてやペナルティエリアにはあまり飛び込まないイスコを起用すれば、さらにペナルティエリアにどれだけ人が入れるのかの計算が立たない。

世界レベルのウインガーに比べてスピードが少し不足していることも弱点であろう。カウンターの時に裏へ抜けるも相手に後ろから追いつかれてしまう場面が度々ある。イスコは非保持が長い試合では消えてしまう傾向にある。

イスコには明確にフィットするサッカーとしないサッカーが存在しているのだ。

イスコの適性ポジション、システム

イスコには自由を与えたほうがいい。それはジダンやロペテギがイスコを最大限に生かすために生み出した最適解だ。ジダンはイスコを起用するとき、ダイヤモンド4-4-2のトップ下に置く。イスコはピッチを縦横無尽に駆け巡り、プレイメーカーとして90分働く。強烈なプレスをかけてくるチームや試合を支配したい時にはよくこのシステムを使用していた。なのでチャンピオンズリーグの重要な試合ほどイスコが用いられていたのだ。イスコはビルドアップの補助から、オフェンスの仕上げまで攻撃時の全てを担当しており、イスコのクオリティを遺憾無く発揮していた。

対してロペテギは4-3-3の左に形式上のイスコを配置し、ジダンと同様に自由を与えていた。

続いてはイスコのベンチ生活と子ども、感動のゴールパフォーマンス

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