【レアル会長】フロレンティーノ・ペレスの経営、年収、監督からの批判

監督,代理人,解説,実況etc
この記事は約5分で読めます。

補強戦略はどうなのか?

フロレンティーノ・ペレスの補強はここ近年、成功していないように感じるマドリディスタは多いだろう。フロレンティーノ・ペレスの近年の補強戦力はどういったものなのか振り返ろう。

レアル・マドリードはここ3シーズンで各国の才能ある若手を獲得してきた。ヴィニシウス・ジュニオールに始まり、ロドリゴ、レイニエル、ヨビッチ、ミリトン、メンディ、ルニンだ。メンディは例外だが、他の選手はフロレンティーノ・ペレスの想像する成長曲線を描けておらず、思った通りの活躍できていないだろう。アザールにおいては今のところ大失敗と言わざるを得ない。

なぜこのような結果になってしまったのだろうか?「将来性の読めない若手を重視しすぎたから」という答えもあるだろう。しかし、フロレンティーノ・ペレスが若手を青田買いするのは今に限ったことじゃない。レアル・マドリードの主力を思い出してほしい。カゼミロは21歳で600万€、トニ・クロースは24歳で2500万€、カルバハルは21歳で650万€、イスコも21歳で3000万€、コバチッチに21歳で3800万€、そして一時期活躍していたハメス・ロドリゲスは22歳で7500万€と若手に昔から投資はしていた。

これらの補強はクロースを除き、ダイヤの原石の状態で補強していたのだ。フロレンティーノ・ペレスは第一次政権のようなド派手な補強は第二次政権では初期の頃しか行っていなかったのだ。最近ではアザールが例として挙げられるが、実はフロレンティーノ・ペレスはアザールの獲得に懐疑的な立場をとっていた。

アザールの移籍について気になる方は以下のリンクを見て欲しい。

何が狂い始めた?

フロレンティーノ・ペレスは18-19シーズンから若手への更なる投資をすることを掲げている。変わったのは獲得に要する金額だ。ネイマールインパクトから移籍に置いて必要な金額は莫大に伸びており、その煽りはもちろんレアル・マドリードにも影響を与えている。ムバッペ、メッシ、ハーランドなどが受賞してきたゴールデンボーイ賞を当時獲得していたイスコですら、3000万€で済んでいたことから如何に金額のインフレが起きていることがわかるだろう。(マラガ時代のイスコの活躍は目覚ましいものがあった。)

さらには監督がベテランを中心とするジダンに変わったタイミングで若手への積極投資が始まったのも原因だ。ソラーリ政権ではBチームから多くの選手を使用し、マルコス・ジョレンテ、セルヒオ・レギロン、ヴィニシウス・ジュニオールという若手が大きな成長を見せた。しかし一方ジダンの元では、若手たちがうまく成長できていない。ウーデゴールも最たる例のひとつだ。以前サッカージャーナリストの小澤一郎氏が指摘していたが、

「ジダンの元では若手は育たないと考えても仕方がない。ヴィニシウスのオフ・ザ・ボールがいつまで経っても成長していない点を考えると、指導するジダン側に問題がある。」

ジダンは若手育成に長けた監督ではないのだ。そこでクラブのプロジェクトとの乖離が見られる。若手補強が失敗と言われる要因になってしまっている。

監督との対立

フロレンティーノ・ペレスの厄介な点は過剰な現場への介入だ。レアル・マドリードの監督になると、チームとしての結果とともにマネジメントを重視するペレスの要求にも応えなければいけない。今まで数々の監督がペレスについて不満を漏らしてきた。ここではレアル・マドリードで指揮した偉大な指揮官を振り返りながら彼ら、爆発させたペレス会長への不満を紹介していく。

ラファエル・ベニテス

ベニテス監督はレアル・マドリード退団後にクラブを批判している。

「このクラブではもっと監督を長い時間をかけて様子見する必要がある。レアル・マドリードでは成績が悪いか、フロレンティーノ・ペレスの機嫌を損なえば、即解任だ。」

これに加えて、歴代監督を見ればこのクラブの失敗がわかるだろうと会長の忍耐力不足と合わせて指摘をしている。

ベニテス監督はバルセロナとのエル・クラシコで4-0と大敗したのがきっかけで解任されてしまった。噂では会長の指示で好調だったカゼミロではなく、クラブの広告塔のハメス・ロドリゲスを起用したためにこのような大敗を喫したとあるが真相はわからない。

アンチェロッティ

アンチェロッティ監督は「フロレンティーノ・ペレスから明らかに圧力をかけられていた」と自伝で暴露している。

起用するようにペレス会長から言われていたのはウーデゴールとガレス・ベイルの2人だ。ウーデゴールに関しては16歳でのトップチームデビューに対し、アンチェロッティは反対していた。もし出場させてしまった場合、豊かな才能を持った若手の1人を、世間から大きなプレッシャーで潰しかねなかったからだ。しかしペレス会長は「クラブの広告塔になるから起用してほしい」と言われていたようだ。

続いてペレス会長のお気に入りであるガレス・ベイル。アンチェロッティはチームの中心にクリスティアーノ・ロナウドを据えていたが、ペレス会長はベイルを中心にして欲しいと懇願。ある時、ベイルを起用しなかったアンチェロッティは会長に詰め寄られたという。

「なぜベイルを使わなかった?」

「今までこのシステムでうまくいっていたんだ。簡単にはシステムを変えられない」

このようなやりとりが在職中に何度かあったという。とにかくアンチェロッティはベイルの起用法について会長と揉めており、それが解任の原因の一つになったとか。

アンチェロッティは就任2シーズン目で主要なタイトルが取れずに解任された。

終わりに

今回はレアル・マドリードを読み解く上でもキーパーソンとなるフロレンティーノ・ペレス会長についてご紹介しました。ムバッペ、ハーランド獲得にはフロレンティーノ・ペレスのビジネスセンスや交渉術が必ず必要になります。

頼むぞ、ペレス会長!

お時間のある方、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしく、モチベーションになります。所要時間は5秒です。どうか何とぞよろしくお願いいたします!


海外サッカーランキング

タイトルとURLをコピーしました