【鹿島ファン歴16年が語る】相馬政権ってぶっちゃけどうなの?戦術や特徴は?

鹿島アントラーズ

今回は見事復調を果たした相馬政権の戦術、特徴をザーゴ政権と比べながら振り返り、徹底解説します。小泉慶やピトゥカといった選手の台頭、セットプレーの向上、課題について語ります。

基本戦術・特徴

相馬政権で重宝されているのが、4-4-24-2-3-1の鹿島アントラーズで代々伝統的に用いられていたシステムを現在もなお使用し続けている。システムにおいてはザーゴ政権とはさほど変わっていない

まず相馬政権の成績やチームの状況を説明する上で外せないある状況を強調させて欲しい。相馬政権に代わってから地獄の15連戦があり、代表ウィークを迎えるまで全試合中3日の強行スケジュールで行われたという点だ。中3日ではリカバリーに丸一日を要し、アウェーであれば前日に会場入りするので練習にさける日は、試合の合間ごとにわずか1日。現段階までに大きなテコ入れも、大胆なシステム変更をチームに浸透させることは不可能だった。そこで相馬政権になって変化したディティールを紹介していく。

セットプレーの異常な完成度の高さ

相馬政権の大きな特徴の一つにセットプレーでの得点力の向上が挙げられる。今季は記事執筆現在32得点中15得点をセットプレーによって演出している。鹿島アントラーズの歴とした武器となっている。

相馬政権では最初に比較的簡単かつ即座に結果にコミットできるセットプレーにテコ入れを計った。ザーゴ政権下では荒木永戸といった高精度のボールを放り込めるキッカーをうまく活かしきれていなかった。緻密にデザインされたセットプレーでこそ、彼らのキックは生きる

個人的な推測であるがこのセットプレーの向上は熊谷浩二ヘッドコーチによるところが大きそうだ。彼が鹿島アントラーズユースを率いていた頃はセットプレーを最大の強みとしており、セットプレーを得た時にはガッツポーズをするほどだった。そしてセットプレーで最も恩恵を受けた選手の町田浩樹はゴリゴリの教え子だ。

相馬政権において、町田浩樹という教え子がセットプレーで活躍する姿は感慨深いものがあるのかもしれない。

全体的な強度の向上

ザーゴ政権の1年目の7連勝していた時期の強度をベースとした戦術はJリーグでも歴代屈指のものだった。ボールを奪われた際のトランジションは特に凄まじく、ボールが奪われた瞬間にゲーゲンプレスを開始し、試合を支配していた。鹿島アントラーズは世界を代表するビッグクラブのようなサッカーをJリーグで再現できてていたのだ。

しかしシーズン後半は失速してしまう。理由の一つとして挙げられるのがゲーゲンプレスに対して後方のリスク管理が徹底できておらず、鹿島アントラーズのショートカウンターに対するカウンターのような形で簡単にゴールを奪われる形が増えてしまった事だ。それでもザーゴ政権はなんとか同点、逆転に持ち込もうと前のめりになるのも特徴であったが、、、

加えて試合の前半からゲーゲンプレスに行こうとしても全体で連動できない状況が増えるなどという体力的問題も生じ始めた。球際での強度の低下は著しく、咋シーズン後半と今シーズン序盤のザーゴ政権ではルーズボールに詰めきれず失点する場面も多々見られた。

これらの課題は相馬政権に持ち越されたが、こちらを見事に修正。リトリートする時間と前から積極的にプレスにかける時間をはっきりさせることで試合を通して高い強度を保つことに成功。そしてピトゥカの加入と小泉のユーティリティ性により選手のコンディション面でも、強度を保つための調整が効くようになった。

また日本人指揮官に変わりコミュニケーションが円滑に取れるようになったのだろうか。前の試合で強度が低下していてもすぐに修正する事が可能になった。ビッグマッチを中心に選手の運動量、スプリント回数が多いのも相馬政権の特徴だ。

相変わらずの課題はいつ解消されるか?

ザーゴ政権に引き続き相馬政権ではビッグマッチでの印象的な勝利が多い。マリノス戦、名古屋グランパス戦ともに見応えある見事な勝利だった。しかしビッグマッチでは印象的な勝利を見せる一方、格下相手へのパッとしない闘い方に不満を持っている方も多いのではないだろうか。

ザーゴ政権では清水と福岡に、相馬政権では仙台と大分相手に勝ち点を取りこぼしている。これらのチームに共通するのは「鹿島戦で守備的な戦術」を敷いてきたことだ。ならば名古屋グランパス相手の勝利はどうなんだという疑問を持つ方もいるだろう。名古屋戦は前半序盤にセットプレーで得点したために、名古屋グランパスは前に出る必要があったためバランスを崩し、普段通りの守備を再現できなかった。

仙台と大分相手に勝ち点を取りこぼしたのはまさに鹿島アントラーズの課題が浮き彫りになったと思う。

ブロックを敷く相手には大外からのクロス以外に有効な手段を見出せず、エヴェラウドや上田綺世の空中戦に頼ることとなる。これも全く間違っていない正当な解の一つだが、セットプレー、空中戦以外ののオプションに乏しいのが現段階の大きな課題。

ブロックを破るための有効的な手段としてハーフスペースやポケットに飛び込む動きを増やす事が挙げられる。マンチェスターシティや川崎フロンターレが得意としている形だ。土居聖真やフアン・アラーノ、荒木遼太郎、加えてサイドバックが連動すれば十分、攻略可能なエリアだろう。ただチームとして徹底的に狙っていそうではないので、そこが川崎やシティと異なる点であろう。

そしてもう一つ有効な手段として挙げられるのがペナルティボックス外からのミドルシュートだ。こちらはセリエA最強の攻撃力を誇るアタランタや一時期のレアル・マドリードなどが例に挙げられる。エヴェラウドがチームで唯一と言っていい「大砲持ち」で中盤にはパンチのあるミドルシュートを持った選手がいない。(まあこちらはチームに何人も必要というわけではないのでエヴェと上田綺世の復調でなんとかなりそうではある)

まとめると今のチーム力、攻撃においての戦術ではまだ取りこぼしは十分あり得る事象だろう。引いた相手の攻略が当分の課題となるだろう。

相馬監督の力量はどうなのか、、、

まず一つ目に育成力。

相馬政権に代わってから覚醒した選手は数多い。現在スーパーサブとしての確固たる地位を築きつつある松村優太。そして右サイドバックに完全に定着し、今もなお素晴らしい成長曲線を描いている常本。そしてトップ下にてスイーパーとしての役割とハイプレスの火付け役として新境地を開拓している小泉とまさに今シーズンチームの中心となる選手を何人も発掘した。

相馬監督は育成力や選手の適正ポジションを見つけ出す能力は優れていると推測できる。

そして戦術。

こちらは及第点を挙げる事ができると思う。ザーゴがチームにゲーゲンプレスとハイラインをもたらしたが、それをうまく鹿島らしく割り切った形にしてみせた。ザーゴよりかはポゼッションにこだわる姿勢は見られない点も前政権との違いだ。

しかし、サガン鳥栖相手に前半出来の悪い中、なんとなく先制して後半にのぞみ修正が効かなかった点はまだ監督としての経験の浅さが感じられたかなと思う。しかし川崎フロンターレ戦でのリスクを度外視して攻めに転じた点はとても評価できる。ザーゴのカードの切り方は非常に大胆なものであったが、相馬監督は堅実であるといった印象だ。

戦術面でのさらなる進化に期待しつつも相馬監督は総合的に見ればJリーグでも優れた監督に含まれるのではないかと思う。

終わりに

鹿島アントラーズは近年、日本人監督の時に好成績を残してきたので少しばかり期待してます

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