【解説】アセンシオのプレースタイルや成績、不調の原因などについてマドリディスタが解説!

レアル・マドリード
この記事は約5分で読めます。

アセンシオの21-22以降の去就は?

アセンシオは現在、レアル・マドリードでのキャリアのターニングポイントに立たされている。シーズン開幕してからマジョルカ戦でのハットリックを代表するように、アセンシオは例年と比べて素晴らしいパフォーマンスを見せてきた。シーズン折り返し地点で既にキャリアハイのゴール数を見せている。またリーグでの2桁ゴールも十分あり得るだろう。

21-22シーズンの中盤まで右ウイングとしての地位を順調に確立してきたアセンシオだが、徐々に勢いにも翳りが見られてきた。ゴールという数字は確かに残してくれているが、それ以外でのプレーでの貢献度が低いからだ。

彼が本来発揮すべきクリエイティビティは影を潜めており、個人での打開はあまり望めない。また守備時の最大の課題であるネガティブトランジションの意識の低さはいまだに改善されていない。彼のシュート以外の能力は未だトップフォームとは言えないだろう。

しかし、そんなアセンシオにもジョーカー起用という生き残るための役割は与えられている。後半から出てくれれば、プレッシャーはもちろん弱まるわけで彼の得意とするミドルシュートは停滞したゲームを動かすことができる。

現地メディアですらアセンシオの去就について意見が分かれている。そしてマドリーを出て行く際の次なる移籍先としてユベントス、ミラン、リヴァプール、トッテナム、アーセナルとまだ噂程度であるが挙げられている。

ここ数年の不調の原因

以下のパートはアセンシオのロナウド退団以降の18-21までのシーズンのアセンシオの不調や伸び悩みについてまとめたもの。現在の状況とは異なっているが、フットボール界へ選手の遺産を残すという意味でぜひ読んでほしい。

ポジション変更とレアルマドリー対策の被害者

アセンシオのスタッツは次のように遷移している。

試合数ゴール数シュート数ドリブル突破数PK回数1ゴールにかかる時間(分)ポストヒット数
2020-2132214360950.56
2019-201035501210
2018-19446336033952
2017-18531136480260.52
2016-17381025380191.81
マルカよりhttps://www.marca.com/en/football/real-madrid/2021/03/12/604b3dd622601da8498b4620.html参照

この表を見ると怪我で終盤から合流した2019-10シーズンを除いて段々と1ゴールにかかる時間が増加していることがわかる。2018-19シーズンから大きく数値が増加してしまったのだが、この時期からちょうどアセンシオはC・ロナウドに代わってスターティングメンバーに名を連ねるようになり、ポジションも左ウイングから右ウイングに起用される回数の方が多くなっているのだ。この起用されるポジションが代わってしまったことが、アセンシオのプレーに迷いを生じさせていたのではないだろうか。

アセンシオのゴールの多くはカウンターの場面から生じる。下の動画で確認して欲しいが、アセンシオの多くのゴールはカウンターからだ。

相手陣形が整う前にゴラッソを叩き込む形を型として持っているが貴重なチームの攻撃を、入るかどうが微妙なワンマンプレーで終わらせてしまうのはどうかという迷いも生じていそうだ。そうなると多くのスペイン人選手同様、しっかり保持して人数をかけて攻撃したくなるのかもしれない。

復調を感じさせるようなアタランタ戦で決めたゴールもカウンターからの1発。現在多くのラ・リーガのクラブはレアル・マドリード対策として徹底して退陣しブロックを作り守りを固める。アセンシオにとってカウンターを攻撃の核に取り込めないラ・リーガでは得点しづらくなっている。さらには今シーズンポストに嫌われている回数が例年より多いのも運が悪い。

加えて、クリスティアーノ・ロナウドのような常に裏を狙い相手陣を押し下げスペースを作るような選手も今は存在しない。ヴィニシウスも多く裏を狙うが、ボックス内で勝負できる選手ではないためアセンシオのクロスのターゲットマンにはなり得ない。アシストという数字が残せなくなるのも必然的であろう。

左サイド起用では中の枚数がすくない(またはかつてほどボックス内で強さを発揮できる選手が少ない)ような状態にボールを蹴り込む凡庸なクロッサーとして評価され、右サイドではゴールの近くでプレーできない、カットインできない選手として評価されてしまう。システム変更と他クラブの戦い方の変化もアセンシオの不調とされる要因かも知れない。

消えてしまうアセンシオ

人気サッカージャーナリストの小澤一郎さんのYouTubeチャンネルではアセンシオが消える要因についても取り上げていた。スペイン在住のジャーナリストの木村浩嗣氏以下のように語っていた。

アセンシオやジョアン・フェリックスは自ら消えに行ってしまう場面が多い。それが不調と言われる原因だと思う。二人とも通れば大チャンスであるが、通すのが非常に難しい、または躊躇してしまうようなポジションどりをするのでパスの出しても困ってしまう。

それが「自ら消えてしまう」ことに繋がっている。

ポジショニングのセンスが高すぎるからこそ、パスの要求が難しいものになっているようだ。筆者はこのような事象は気づいていなかったが、いちジャーナリストの目から前述のように映っていたようだ。

終わりに

今回は一時期ムバッペと比べられ、将来のバロンドール候補の一角と期待されていたアセンシオについてまとめてみました。今は大きく評価を落としていますが、ポテンシャルとテクニックは消えることのないアセンシオの積み上げてきたものなのです。現在がどう評価されているいようと、多くのマドリディスタはずっとアセンシオがトップフォームを継続してくれることを信じています。

アセンシオの活躍がまだ僕の心にも深く刻まれていて好きな選手の一人ですので、アセンシオの居場所が変わろうと僕は追いかけますよー

お時間のある方、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしく、モチベーションになります。所要時間は5秒です。どうか何とぞよろしくお願いいたします!


海外サッカーランキング

タイトルとURLをコピーしました