【LaLiga第18節】R・マドリー対カディス〜バスが停まった〜

レアル・マドリード
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前節アトレティコ・マドリード戦は僕よりも何倍も戦術に詳しい方々が解説して下さってたので、自主休業させていただきました、、、媒体にもしっかり記録が残っているし、正直ビッグマッチで脳死で見たのでレビューを書くのに見直すのも少し負担だったので。

ということで言い訳だらけですが、カディス戦のレビューをささっとまとめてアウトプットしたいと思います。

コロナ感染で厳しいチーム事情

まずこの試合を語る上で欠かせないのが新型コロナウイルスがついにマドリーにも大ダメージを与えたこと。地獄の連戦を勝利で勝ち抜いた代償なのか6人の選手、アセンシオ、ロドリゴ、ベイル、マルセロ、ルニン、モドリッチがコロナウイルスに感染し、離脱。アンチェロッティ監督の息子にして、マドリーのアシスタントコーチでもあるダヴィデ・アンチェロッティも離脱と苦しいチーム事情となりました。

さらにカルバハルがおそらく筋肉系の負傷でいなくなるというパンデミック下ならではの状態に。

選手の一時的な離脱はしょうがないとして怖いのが感染から復帰後もコンディションが元に戻らないこと。昨シーズンではチェルシーのハフェルツが後遺症で苦しみ、シーズンの多くを欠場することとなりました。今シーズンはデ・ブライネも感染後の復帰に苦しむというようにトップレベルでも珍しくないケースなので何事もないことを祈りたいです。

カディスの粘り強い守備

今節は攻めるマドリー、守るカディスという構図がはっきりしていました。マドリーはいつも通りの4-3-3で先発メンバーは右サイドが総入れ替えとなりました。右サイドはルーカス・バスケス、バルベルデ、アザールという並び。

前半、カディスは前線からプレスをかけることは一切なく狭く低く保った2ライン間でカウンターを狙います。前線1枚だけ前残りして残りはブロックを形成します。マドリーもエリアの外からミドルシュートで得点を狙いますが、カディスはボックス近傍のボールホルダーに対しては必ず一枚に押し出してきます。時にディフェンスラインから一枚飛び出てクロースのミドルシュートに警戒する場面もあったので、状況に応じて個々の判断でしっかりと前に出ていきます。

マドリーがファイナルサードに侵入する際は右サイドに偏っていました。この右サイドは前半特に苦戦し、ボックス内で脅威となることができませんでした。左で圧縮してクロースが右に展開し、サイドで一対一を作ろうという狙いがあったと思うのですが、バスケスのクロスも精度を欠きカディスの固い守備を崩すには至りませんでした。もしや昨シーズン見せたスーパーバスケス状態は一過性のものだったのか、、

カディスがかなりディフェンスに人数を割いていて積極的にボールを奪いにくる状況ではなかったため、マドリーのサイドでは常に数的同数または不利な状況。カディスは基本的に守備もディレイがほとんどで睨み合いが続いてもノンストレスって感じでした。アザールもバルベルデもハーフスペースを使おうとしますが、カディスの選手を振り解けず。ここの点に関してはカディス側の選手も集中してマークを受け渡したり献身的な守備を試合を通して徹底できていたから封じられてしまったので、カディスの守備を讃えるべきでしょう。

左サイドに関してはヴィニシウスの爆裂突破も人数をかけてきたカディスDFを切り裂くことができませんでした。前半は攻撃面でフラストレーションが非常に溜まる試合展開となりました。

後半はさらに構図がはっきりとする

堅守速攻でマドリーを仕留めるのであれば、カディスは前半を受けてギアを上げてくるのではないかと個人的に予想していましたが実際はそうではありませんでした。

さらに守備に重きを置いた形となり、カディスの両サイドハーフがディフェンスラインに吸収される時間が増えました。マドリーのバスケス、バルベルデ前半よりもさらに高い位置をとったからかもしれませんが、ボール奪取時のカディスの全体的な押し上げの弱さからより守備的に振る舞っていたように感じます

後半80分を回るとカディスは10人でゴール前を固め始めます。奪ったらラフにボールを蹴り出してほんのわずかな望みにかけるといったサッカーへ。もうボックス内には9枚のフィールドプレーヤーが立ち並び、まさにゴール前に「バスを停める」作戦に移行したのです。

アザールが徐々にボールを持って脅威になり始めましたが、カディスのゴールにあと2、3歩及びません。またアラバが左サイドバックとなる攻撃オプションを実行しましたが、ゴールの前で体を張り続けるカディスが耐え抜き試合終了となりました。

オサスナ戦以来のスコアレス。シュート本数は36対4、パス総数も5

倍近く違うというスタッツとなりました。対してロングボールの本数はカディスが70本越えで大きくマドリーを上回りました。ポゼッションはマドリーが80パーセントを超えるという試合内容を如実に伝えるものとなっています。オサスナはある程度ボールの置き所がはっきりしていたのに対し、カディスはそれがほとんどわからなかった。しっかり守りながら局所で効果的に攻めていたオサスナとはチーム力の差を感じました

まあこの内容で勝ち点を落としてしまうというのはサッカーという競技ではしょうがないもの。力関係がはっきりした試合では、こういった試合が起こり得るものとして飲み込むしかないですね。この試合を見てマンチェスター・ユナイテッドでバスを停めていたモウリーニョはやっぱりエグいなと思いました。

移籍市場が盛り上がりを見せつつある

バルセロナを中心に今週も移籍の噂が飛び交っています。ヨーロッパリーグ行きになって、クラブの負債も多くて、来季もチャンピオンズリーグ出場権が微妙な状態でも多くの選手が行こうとするというブランド力はさすがですね。

レアル・マドリード関連で言えば、ハーランドですよね。曲者代理人ライオラが情報しまくりでバルセロナの移籍の噂がすごいのも、なんとなくマドリーへ発破をかけているように感じます。超高額年俸+超高額移籍金+超高額代理人手数料のライオラ案件。バルセロナに獲られるぐらいなら獲ってしまいたいのが本音。多分バルセロナ側もハーランドがプロジェクトどうこうよりもマドリーに取られたくないという執念を感じます。まずバルセロナはハーランド関連費どうやって払うつもりなのか、詳細を出してほしいところですね。

来夏はラリーガ中心に移籍市場が大きく動きそう。そしてリュディガーToマドリーの噂は最近小さくなっている気が。何が起こるかわからない移籍市場、マドリーにとっていいニュースが来ないかなー。

終わりに

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