【La・Liga第5節】レアル・マドリード対バレンシア〜難関攻略〜

イルッチョ語り
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ラ・リーガ第5節の最も注目を集めた試合レアル・マドリード対バレンシア!両チーム監督交代もあり新政権でシーズンを迎えたが好調を維持し1位、2位の直接対決が早くも実現。そんな注目の一戦をマドリー視点で少しだけ振り返ります。

試合前情報

 この一戦は今シーズンのラ・リーガを占う上で重要な一戦でした。レアル・マドリードと勝ち点並ぶバレンシアのホーム「メスタージャ」に乗り込みました。レアル・マドリードはバレンシアのホームであるメスタージャではここ7シーズンでわずかに1勝。昨季は屈辱的な1-4というスコアで敗れてしまうなど、苦手感は否めない。

対してバレンシアは昨シーズンこそ振るわなかったものの、ヘタフェからやって来たボルダラス監督の下、ここまで3勝1分と絶好調。ボルダラスサッカーらしいハイプレスと高インテンシティを有するチームとなっています。ラ・リーガにおいて珍しい高インテンシティ結果を出している、近年のラ・リーガを象徴する監督の一人です。

今回のレアル・マドリードはインテルとの激闘を終え若干お疲れムード。ベイルの約2ヶ月の離脱という悲報もこの間にありました。次週に引き続きクロースとメンディは怪我。

あらすじ

 今回の試合もバレンシアは予想通りのハイプレッシング。4-4-2でボールサイドへの高速スライドを駆使しながらマドリーサイドを追い立てます。

バレンシアのハイプレスに苦しみながらも一進一退の攻防が続き、前半はこれといった決定機はなくても非常に見応えあるゲームとなりました。

しかし66分には気の緩みから失点。ディフェンスラインもほとんど足が止まっていてクロスボールへの準備ができていないなど「今シーズンのマドリー」らしい失点となります。

けれどもここから巻き返すのが今シーズンのマドリーでもあります。イスコ、カマヴィンガを2ボランチとする4-4-2に変更し、さらにヨビッチも投入。完全に受けに回ったバレンシアを圧倒します。アンチェロッティ采配ズバリで、この後、絶好調ベンゼマとヴィニシウスの互いにアシストを付け合うゴールで見事逆転しました。

ロナウド無きマドリーになってから初のメスタージャ攻略を果たしました。

過密日程をどう潜り抜けるか

レアルマドリーはここから3試合、中2日が連続するという厳しい日程になっております。その後も中3日でエスパニョール戦と恐ろしい日程です。相手もビルバオ、ビジャレアルと塩漬けにされそうな予感もある相手です。CLではシュタールに勝利した未知数のシェリフと対戦します。

ここにきてカゼミロ、バルベルデの疲れが少しずつ目立ってきました。特にカゼミロのコンディションの低下がひどく、パスミスや集中の乱れが気になります。代表でも出ずっぱり状態ですから、ここから先の4試合で1試合まるまるの休憩は必要です。

となると皆さんお待ちかねのカマヴィンガのスタメン起用です。アンカーよりはレンヌで慣れている2ボランチの1角の方が計算できるでしょう。押し込んだ場面での起用がメインとなっていますので、フルタイムでどうなるかは期待です。

シェリフ戦でのスタメン起用かなーって推測しています。

アザールの意識改革

 ここ最近はカゼミロが疲労からか不調。ビルドアップ時はモドリッチを今まで以上に頼らざるを得ないので、当然モドリッチの監視は強力です。ボールサイドのほとんどにモドリッチは走り、カゼミロはモドリッチの横でサポートします。

 モドリッチの高いクオリティでプレスを剥がすのはもちろん、今節においてアザールの貢献は大きかったでしょう。後方でビルドアップが詰まった際にはアザールが降りてきてボールを引き出し、ターンするなり、ファウルをもらうなりとタメを作ってくれました。

 今節のアザールは今まで以上に守備も頑張っていた印象です。個人的に3連覇時のイスコが中盤に降りながらも守備ブロックとしてしっかり起用していたのと重なりました。アザールがややフリーポジションで、中盤まで降りてくるシーンが多いのでタイプは違えどアザールも似たようなタスクをこなすことは可能だと思います。

イスコは地味に守備時の1体1は弱くなかったし、何より粘り強かった。今節アザールがコーナーになるかどうかのところで体張って守備していたので「やっぱやればできんだなあ」と感じます。

インテル戦での出場時間0分は本人的にも何か得るものがあったんだと思います。アンチェロッティは記者会見では試合の流れ上仕方なかったと語っていましたが、他の意図も多少なりともあったと信じています。てことでアンチェロッティ天晴れ!

ウーゴ・ドゥーロ

ウーゴ・ドゥーロが古巣相手に先制弾ををきめガッツポーズを決め「よりによって,,,」とガッカリしたファンも多いでしょう。

ウーゴ・ドゥーロ選手は昨シーズンにカスティージャからトップチームの試合に何試合か出て、レアル・マドリードの生え抜き感がありましたが、バリバリのヘタフェからのローンでした。カスティージャは詳しくないのでよくわかりませんが、カスティージャへのレンタルといった形のようです。

「でもCLアタランタ戦も出したんだし、もうちょっと古巣リスペクトしてよ!」と個人的には思いましたね。ガッツポーズもまあしゃあなしということで。

ちなみに機械工学を大学で専攻している選手のようです。レアル・マドリードのトップチームにチームに帯同していた際にもスーツケースには参考書を詰めて、テストの準備も並行していたそうです。僕も工学部なのでちょっとだけ共感ポイントですね。

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