【解説】タリク・ランプティのプレースタイル、大怪我から復帰について、オドイとの比較について!

プレミアリーグ
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今回はブライトンで大ブレイクしたタリク・ランプティのプレースタイルや特徴について徹底解説!そのプレミアリーグNo1のキラキラした目に隠された大怪我からの復帰、そしてチェルシーアカデミー最高傑作の一人であるカラム・ハドソン・オドイとの比較についてもご紹介!

基本情報

ポジション:右ウイング、右ウイングバック、右サイドバック

所属:ブライトン

前所属:チェルシー

U-21イングランド代表

生年月日:2000年9月31日

市場価値:1800万ユーロ

ブライトンでの成績:28試合1ゴール8アシスト

プレースタイル

爆発的な突破力

ランプティの最大のストロングポイントは破壊力満点の突破力だ。彼は非常に加速力、瞬発力ともに優れているドリブラーであり、加えてスピードをあげても落ちないテクニックも持っている。

基本的にスピードがあるので大外レーンで勝負したがるタイプ。またカットインもできるが、やはり魅力的なのは縦突破からの打開だ。伸びやかなスピードと相手とボールの間に身体をねじ込むことで相手から反発を上手にスピードに生かしている。

彼の仕掛けは細かなステップワークで相手を動かすところから始まる。身長は160cmと小柄であるが、小柄であるがゆえに速く小回りが効く。相手に思考の隙を与えないステップオーバーやボディフェイクを織り混ぜ、サイドを突破する。

ボールを持つたびに常に何かをしようと、とりあえず仕掛ける。例え相手が格上だとしても臆することなく、自分の得意な形であれば分が悪くても突破しようと試みる。それでけっこう突破できてしまうのも彼の凄さだ。

しかし、中に切れ込むドリブルのクオリティや相手を背負った時のプレー、高い位置でボールを失ってしまうこともあるなど、ドリブルについても改善の余地は多い。まだ非常に若いのでトライアンドエラーを繰り返して技を磨いてほしい選手である。

思い切りのあるフィニッシュ

ランプティは若手らしい思い切りのあるフィニッシュも魅力の一つ。

彼の利き足は右足で右サイドに主に置かれる。最終的なフィニッシュはほとんど場合右足だ。だからこそ迷いがない。

ランプティはどんな形であっても右足でのフィニッシュ持っていくだけの突破力を持っており、そこからの低弾道のクロスボールはいつも可能性を感じる。ランプティのフィニッシュまでの一連の流れは分かっていても止めることが難しい

ふんわりとしたクロスボールの精度はあまり良くないがグラウンダーのクロスボールであればトップスピードでもしっかりとニアや折り返しに正確に持っていける。また思い切りのいいシュートを放つこともある。トッテナム戦では見事な対角へのシュートはゴールに吸い込まれていった。

まだまだフィニッシュ精度についても伸び代を持っているのでこれからの成長に期待がかかる。

大怪我を乗り越えて

ランプティは19-20シーズン、ブライトンが実はいいサッカーをしているとにわかに気づかれ始めた頃にブレイクし始めた選手である。爆発的なスピードで当時右ウイングバックとしてサイドを爆走していた。

そんなランプティは20-21シーズンで本格ブレイクを果たし、チェルシーへ復帰するのでは?と現地では話題になっていた。個人的にもかなり注目していて、ペドロネト、当時ブライトンに所属していたベンホワイトと共にブログで紹介していた。それだけプレミアリーグファンの中でも注目された若手の一人だった。

しかしランプティは20-21シーズンの第13節のフラム戦でハムストリングを負傷。その怪我は決して軽症ではなく当時20歳にしてランプティは太ももにメスを入れることとなってしまう。ランプティはその後、20−21シーズンは残りの日程で1試合も出ることなくシーズン終了してしまう。

そんな中、21-22シーズン第8節のノリッジ戦でついにブライトンのピッチへ帰還する。約10ヶ月ぶりの実戦だった。ランプティは復帰以降ブライトンの右サイドに君臨しており、見事なパフォーマンスを見せている。

ハドソン・オドイとの比較

タリク・ランプティはタイプは違えどよくハドソン・オドイと比較されている。共通点は多い。

一つは二人とも2000年生まれのウイングであること。ランプティは縦突破ドリブルを得意としているドリブラーであり、ハドソン・オドイもまたカットインを得意としているドリブラーであることだ。その特性から二人ともバイエルンから関心があった。

そして2つ目はチェルシーのアカデミー出身であることだ。ハドソン・オドイとランプティはガッツリ同年代でプレーしており、二人の中も親睦が深い。ランプティもチェルシーでトップチームデビューを果たしたがわずか1試合でブライトンにレンタル移籍する形となった。対してハドソン・オドイは今もチェルシーで激しいポジション争いに身を投じている。

そして3つ目はどちらもガーナにルーツがあることだ。ハドソン・オドイもランプティも両親がイギリス在住のガーナ国籍であり、ナショナルチームに2つの選択肢を持っている。FIFAの規定により代表キャップがあるハドソン・オドイがガーナ代表を選択することはやや現実的ではないが、ランプティは十分選ぶことができる状態である。

比較されることが多い二人であるが、イングランド代表公式YouTubeチャンネルでは楽しそうにFIFAで遊んでいた。このFIFAでは3つのゲームを第3者が行いその結果によって相手の選手を使用禁止にしたりと制限することができる。結果はぜひ動画で!

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