今回は20-21シーズンにセリエA最優秀DFを受賞し、トッテナムへと移籍したアルゼンチン産の闘将系センターバックのクリスティアン・ロメロのプレースタイルをアタランタ時代と重ねて徹底解説!さらには移籍金や奥さんについてもご紹介!
基本情報
所属:トッテナム
前所属:アタランタ
アルゼンチン代表
生年月日:1998年4月27日
市場価値:3500万ユーロ
20-21シーズンセリエA最優秀DF
アタランタでの成績:42試合3ゴール5アシスト
プレースタイル
超有望なアタランタ産
クリスティアン・ロメロの前所属がアタランタと聞いて加入前から大きな期待を寄せていたファンは多いだろう。
アタランタは現在欧州でも最も勢いのあるクラブの一つであり、所属する選手もみな粒ぞろい。ガスペリーニ魔改造を受けて、現代のトレンドである高インテンシティのサッカーにフィットするようなプレーが90分間可能なので、移籍市場においては大人気株なのだ。
ロメロもそんなアタランタで飛躍的に成長し、現代的なCBへ成長した選手の1人だ。アタランタを象徴するようなCBであるのでアタランタの戦術とも関連付けながらプレースタイルを解説したい。
強力な対人守備
クリスティアン・ロメロは若くして全能力が非常に高い選手だ。
まずはDF面から。詳しくは別の記事で解説しているがアタランタはその構造上、各選手における一対一の場面が非常に多い。「一対一の局面では負けない」ことを計算に入れているチームなので各選手の対人能力は非常に高い。
ロメロはその中でも対人の強さはトップクラス。スピード、フィジカルはアルゼンチン出身らしい天性のものに加えて駆け引きでも圧倒する。南米らしいずる賢さとディフェンステクニック、フィジカルの3拍子が揃った選手だ。
またサイドに釣り出された際の守備を苦手としているディフェンダーは多いがその好戦的な性格も相まってそこも苦手としていない。
ロメロとマッチアップした選手は最悪の試合になるかもしれない。セリエA時代はクリスティアーノ・ロナウドやロメル・ルカクを見事に完封してみせた。
ビルドアップも難なくこなす
アタランタはアタッキングフットボールを志向している。ということがDFラインからしっかりとボールを繋ぐということ。ロメロも例外なくビルドアップ能力は非常に高い。
長短のパス精度はもちろん高く、縦パスを好きあらばガンガン入れることができる。またプレッシャーがきつければ運んでプレスを回避する大胆さを持っており、スペイン系のセンターバックを彷彿とさせる。
足元があり、インテリジェンスも兼ね備えていたヴェルトンゲンやゲンやアルデルヴァイレルトといったセンターバックがチームを去ったため、ロメロは非常にありがたい存在だろう。
南米らしい熱さが魅力
ロメロといえば世界でも屈指の闘争心が魅力。先日のワールドカップ予選ではPKを外した相手選手を同じくセンターバックを務めていたオタメンディと共にシンクロして煽っていたが印象的。ミスした選手を挑発してしまうくらいエキサイトしている。それが南米人のいやらしさと捉えることも可能だが。
ロメロには弱点らしい弱点がないと先に述べたが、唯一あげるとすればイエローカードコレクターであること。プレーに関係ないところで結構イエローカードをもらうことが多いので、ファンにとってはカード管理術を身につけて欲しいところだろう。
倒れ込んでる選手にわざわざ声を掛けて挑発して相手を激昂させることもあるので、闘魂凄まじいといった具合。ただこの熱さが選手の魅力でもある。
先日のブログでダイアーは闘魂があってスパーズでも唯一敵と揉めるタイプと語りましたが、ロメロの加入によって唯一の存在じゃ無くなってしまいましたね。。。