【再ブレイクなるか!?】マルティン・ウーデゴール

プレミアリーグ
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今回は「銀河系軍団の子供たち」の筆頭格マルティン・ウーデゴール特集だい!ついでにレアルマドリー退団選手特集第8弾でもあります。他のこのシリーズの記事もぜひみてってね!

基本情報・成績

ノルウェー代表

所属:アーセナル

ポジション:セカンドトップ

生年月日:1998年12月17日

レアル・マドリードでの成績:11試合0ゴール0アシスト

アーセナルでの成績:35試合6ゴール3アシスト

レアル・ソシエダでの成績:36試合7ゴール9アシスト

市場価値:4000万€

プレースタイル

ウーデゴールは生粋の10番タイプだ。左利きでテクニックもあるが、守備やトランジション面はあまり好ましくない。

ウーデゴールの高い能力の一つがプレス回避能力だ。先ほども述べたようにウーデゴールには高いテクニックがある。彼は体をうまく使ってボールを隠してキープしたり、簡単なフェイントで相手を剥がすことができる。右足は左足ほど巧みに使えないため、ウーデゴールがレアル・ソシエダ時代の4-3-3などで好んでいたのは右のインサイドハーフだ。そのプレースタイル上、左サイドだと少しだけやりづらそうにしており、あまり活躍できなかったインテル戦も主に左サイドに位置していた。

味方を使うのはもちろん得意で最適なタイミングと場所にスルーパスを供給できる。今シーズン、レアル・マドリードでうまく適合できなかったのは、スペースに裏抜けするタイプのウイングがいなかったからだと考えている。押し込んだ場面でウーデゴールなら少しのスペースさえ見つければそこに針の穴を通すかのようなパスを供給できるが、残念ながらそのようなプレーをするのはモドリッチのみだ。(レアル・ソシエダはオヤルザバルに何度もそのようなパスを供給できていたが、、、)

ウーデゴールのパス能力は疑う余地もなく昨シーズンはボックス内へのオープンプレーでのパスの本数はクロースやモドリッチ、メッシを押さえてラ・リーガ1位だった。となるとあとはシステムと味方との連携が問題でだろう。ウーデゴールは単独でゴールを決めるのではなく、上手に味方を使ってこじ開ける選手であるからだ。

ウーデゴールの特筆すべき点のもう一つは左足から放たれるシュートであろう。フィテッセ時代決めたゴールのうち6割はボックス外だった。昨シーズンもエイバル、レアル・マドリード相手にボックス外からゴールを決め、オサスナ相手にはペナルティエリア角から豪快なフリーキックを決めていた。

ノルウェー代表でもウーデゴールとハーランドのスーパーコンビが見られるかも

経歴

ウーデゴールのキャリアはノルウェーの小さな地元のクラブから始まり、父親も在籍したクラブであるストレームスゴトセトの下部組織に入団。努力家少年はそのクラブでも順調に成長していく。2013年当時13歳にしてウーデゴールはトップチームの選手と練習するなどと、才能の片鱗を見せた。

その翌年からウーデゴールの運命は大きく変わった。2014年同クラブのトップチームデビューを飾ると、さらにはA代表にも招集され、ありとあらゆる最年少出場記録を塗り替えていった。このような少年をビッグクラブが逃すはずがない。EU内での移籍が認められる16歳になった途端、多くのビッグクラブがウーデゴールにアプローチするも、射止めたのは白い巨人であった。

クラブ最年少となる16歳でトップチームデビューするとメディアは16歳の異国から来た少年を大きく話題にした。。しかし当時の監督のカルロ・アンチェロッティは自伝でこう語っている。

正直ウーデゴールはトップチームで使うつもりはなかった。しかし会長であったペレスに「ウーデゴールは広告塔であるから起用するように」と圧力をかけられていた

このようなクラブ戦略の犠牲になる形で未熟な青年のキャリアは周囲の激しい雑音の中、歩むことになってしまった。ウーデゴールはその後、オランダのへーレンフェーン、フィテッセで淡々と成長を遂げていく。「レアルマドリードが潰してしまった才能」と若くして辛辣なレッテルを貼られることもあったが、フィテッセで見事な活躍を見せる。

ステップアップという形でラ・リーガのレアル・ソシエダに活躍の場を移した。その後のウーデゴールも活躍は周知だ。才能を発揮し、レアル・ソシエダのEL出場に大きく貢献した。ソシエダの王様となったウーデゴールはシーズン通して36試合7ゴール9アシストを記録。ついにレアルマドリード復帰の扉を自分の手でこじ開けたのである。

しかし、チーム状況もありながらレアル・マドリードでの2度目の挑戦はうまくいかず、今度はイングランドの地で半年間の武者修行へ。

マドリー時代の評価

レアルマドリーでは期待に応える時間もなかったというのがマドリディスタの共通認識であったとおもう。

ウーデゴールが復帰した20-21シーズンはは例年以上にクライシス(危機的状況)が多すぎた。その中で中盤のモドリッチとクロースの代わりにウーデゴールを起用するのはあまりにもリスクが高く、ジダンがウーでゴールの起用をほとんどできなかったのも納得だ。

インテル戦ではクライシスの中、ウーデゴールは起用されたがそれも主力が不在という理由付きだ。ウーデゴールはその中で及第点orちょっと下くらいのパフォーマンスだったが、、

ということでマドリディスタからウーデゴールを評価するに十分な時間もなかったし、ウーデゴールもマドリーのもとを離れたのは正解だったと思う。

アーセナルで発揮し始めた真のポテンシャル

ウーでゴールはついにアーセナルでポテンシャルを存分に発揮している。エリア外からの左足でのゴラッソをオリンピコアス戦でぶち込んだり、重要なノースロンドンダービーで同点弾を決めた。アーセナルのフォーメーションは主に4-2-3-1となっており、両サイドにはオーバメヤンorサカと言った裏抜けもしてくれるウーデゴールにぴったりのパートナーが配置され、ウーデゴールはビッグ6で王様のように振る舞えている。

そして共存は無理とされていたスミスロウともセットで使われることも度々あり、アーセナルに中盤を格段にレベルアップさせている。連携も上々で、シーズン終盤にかけてよりアシストやゴールといった目に見える結果が残せるようになるだろう。

完全移籍してからはチームの主力として定着。ここまでプレミアリーグ3試合連続ゴールを決めるなどアーセナルでも得意なゴールの形を作り出している。幸い、アーセナルはウーでゴールの好む4-2-3-1を使用し、サイドには裏へ抜けてくれるサカやスミス・ロウがいる。ウーデゴールも自信がやりやすい環境で存分に能力を発揮している。

終わりに

ウーデゴールがもう完全にマドリーと袂を分かってしまったが、彼が活躍すると嬉しく思うマドリディスタは少なくないだろう。マドリーへ復帰するまでのウーデゴールのストーリーは素晴らしかっただけに、活躍できなかったのは残念だ。

けどアーセナルで絶対的な主力となってくれることがマドリディスタの幸せでもあると思うので是非ともアーセナルで頑張ってほしい!

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