今回は荒木遼太郎、染野唯月と並んで昨シーズン話題となった鹿島アントラーズの高卒ルーキーたちについて初心者にもわかりやすく語りたいと思います。
基本情報
ポジション:右ウイング
所属:鹿島アントラーズ
前所属:静岡学園
生年月日:2001年4月13日
鹿島アントラーズの成績:18試合1ゴール1アシスト
プレースタイル
異色のドリブル突破
松村優太選手のプレースタイルは突破力のあるドリブラーという言葉が一番合うでしょう。とてもスピードのある選手で縦への突破力は鹿島の中ではトップではないでしょうか?(もともと鹿島アントラーズに縦突破型の選手が少ないのもある)0から100までのギアの入れ方が上手で一瞬で相手を置き去りにしてしまいます。とにかく足が猛烈に速いです。
また体幹が強く多少のタックルであればそのままスピードに乗ったまた突っ切ってしまう強引さを持っています。相手の前に強引に体をねじ込むこともよくあります。縦にスペースがあればシンプルなフェイントと緩急で相手を抜き切ります。カウンター時には推進力のあるドリブルを見せてくれます。技巧派ドリブラーというわけではないのですが、スピードに身を任せるような突破は分かっていても止めるのは難しいでしょう。
縦突破だけでなく、カットインで中に持ち込んでシュートを打つという形も得意な形として持っています。相手に縦突破を印象付けさせといてカットインしてチャンスを演出するといった形ですね。
未完成なフィニッシュ
松村優太選手の明らかな弱点としてあげられるのはフィニッシュの精度です。クロスのしてもシュートにしてもまだまだ精度については伸びしろがあります。カットインシュートも思うところに飛ばせてないので、ここら辺の精度が上がってくれば同世代で頭ひとつ抜けている荒木遼太郎選手に追いつけるのではないでしょうか。
最後のフィニッシュの場面で迷いを見せたり、トラップがおぼつかなかったりと若手らしい悩みにぶつかっていることと思います。多くの試合を積んで、プレーの引き出しと迷いをなくしていけたらなと思います。
どんなシステム、試合で生きるのか?
松村優太選手はザーゴ監督の理想とするカウンターサッカーの申し子だと思います。スピードがとてもあり、静岡学園の即時奪還サッカーを3年間やってきていたので適性はありまくりです。プレスバックも強烈なので4-3-3のウイング、4-4-2の両方のカウンターサッカーで活躍できるでしょう。
現時点では途中交代での出場の方が生きる選手でしょう。試合の終盤に松村優太選手のような、スピードがあるドリブラーを投入されれば疲れ切った相手DFは対応に苦しむでしょう。松村優太選手は鹿島アントラーズにはあまりいなかったアタッカーですので、ジョーカーとして試合を変える起用が今後も増えていくでしょう。
数々の濃いエピソード
デビュー戦はほろ苦い結果に、、
松村優太選手のデビュー戦はルヴァンカップの名古屋グランパス戦です。途中交代でピッチに立って、わずか9分後に退場してしまいました。
名古屋グランパスのゴールキーパーのランゲロック選手に足の裏を見せたスライディングタックルで1発退場となってしまいました。試合にかける気合が現れたプレーでしたが、少し空回りしてしまったという形でした。
しかしこの後、ランゲロック選手が素敵な対応を取ります。ファウルを受けたランゲロック選手が18歳の少年に詰め寄る名古屋グランパスの選手を制止したのです。さらには試合の後もSNSで謝罪する松村選手に「心配しないで、大丈夫だよ」と優しいアフターケアもランゲロック選手が行っていました。他クラブの選手ですが、とても好感が持てますね!
三竿健斗キャプテンに怒られる
松村優太選手の苦いエピソードはこれだけに収まりません。プレシーズン中の練習であまりにもミスを連発していた松村選手に三竿キャプテンが「お前何もできねえじゃねいかよ!」とガチ起こりされたのです。鹿島アントラーズの選手である以上、クラブの名に恥じないパフォーマンスを見せる必要があることをこの行動を持って教えたのかも知れませんね。
それでも強烈なエピソードです。
デジッチでの奮闘
松村優太選手は毎年尺の短い鹿島アントラーズのデジッチで少しでも尺を伸ばそうと奮闘してくれています。しっかりとその勇士を目に収めておきましょう。
終わりに
昨シーズン加入した高卒ルーキーたちを紹介していますが、間違いなく皆チームの中心をはれるだけのポテンシャルを持っていると思います。松村くんはその中でも異色で面白い選手であるので長い目で見守りましょう。
お時間のある方、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしく、モチベーションになります。所要時間は5秒です。どうか何とぞよろしくお願いいたします!