【解説】マーカス・ラッシュフォードのプレースタイル、肩の手術、国の英雄

マンチェスターユナイテッド
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今回は若くして活躍しすぎて若手にカウントされない天才マーカス・ラッシュフォードのプレースタイルを徹底解説!肩のけが、手術からの復帰や多くの貧困に悩む子供を救ったイギリスでの事前活動などピッチ外での活躍もご紹介!

基本情報・成績

所属:マンチェスター・ユナイテッド

前所属:マンチェスターユナイテッドアカデミー

イングランド代表

生年月日:1997年10月31日

市場価値:8500万ユーロ

20-21シーズンの成績:57試合21ゴール15アシスト

イングランド代表での成績:46試合12ゴール

マンチェスターユナイテッドでの成績:273試合90ゴール56アシスト

プレースタイル

赤い悪魔伝統のウイング

ラッシュフォードはとても華のあるウイングです。高速シーザスと切れ味するどいエッジターンを得意としていて、その他にもまた抜きや裏街道などとサブウェポンも強力なものを持っています。

伸びやかな加速と天性のバネのスプリントでガンガン裏抜けもします。なによりもスピードに乗った状態でも高い技術を発揮できるのはストロングポイント。決定力も非常に高く、ワンタッチゴールも自分で持ち込んでのゴールも得意です。既に2桁得点はノルマになっています。

ドリブル、シュートの点においては世界的トップレベルで世界でも最高峰のアタッカーの1人です。18歳にしてマンチェスターユナイテッドの戦力として活躍していただけに忘れそうになりますが、ラッシュフォードはまだまだ若いので更なる進化が望めそうです。

フリーキックとPK

マーカス・ラッシュフォードがクリスティアーノ・ロナウドと比較される点として挙げられるのがフリーキックです。ラッシュフォードの得意とするフリーキックの一つがロナウドの代名詞とも言える無回転フリーキックです。カップ戦でチェルシー相手に決めた無回転フリーキックはロナウドともキックモーションが似ていたこともあり、印象に強く残っている方も多いのではないでしょうか。

さらにはPKの上手さも際立つ。狙い澄ましたコースに強烈なキックを叩き込むこともあれば、相手GKとギリギリまで駆け引きしてPKを決めるというようにバリエーションがある。

個人的なCR7の相棒としての評価

マンチェスターユナイテッドの21-22シーズンの1番のサプライズはクリスティアーノ・ロナウドの加入であろう。しかしプレミアリーグ第8節を終えた時点で赤い悪魔に帰ってきたレジェンドを使いこなせていると言うには遠く及ばない出来というのが今の状況だ。

スールシャールは4-2-3-1を愛用しており、クリスティアーノ・ロナウドの1トップを嗜好している。トップ下にブルーノ・フェルナンデス、右にグリーンウッド、左にサンチョを置いているがいまいち勝ちきれない。そこにラッシュフォードが肩の怪我から戻ってきたのだが、エースの帰還は大きくプラスに働いているように感じる。

ロナウドの1トップは明らかに愚策。レアル・マドリードでは決してロナウドをワントップに固定することはなかったし、ユベントスでも名将アッレグリは早々にロナウドの1トップ適正の無さを見抜きマンジュキッチを横に並べた。タレントの多さゆえに1トップ以外が難しいのは理解できるがロナウドを中心に添えたチームではそこに矛盾が生じる。

カバーニは献身的な守備とマークを引きつけてくれるオフザボールにおける貢献は承知だろう。クリスティアーノ・ロナウドとの併用がうまくいかないはずが無い。そして気になる左サイド問題はラッシュフォードが適任だ。ラッシュフォードの内と外を使い分ける裏抜けはロナウドに必要なスペースを与える。サンチョと違って裏抜けを得意としているラッシュフォードの方が、ロナウドとの共存に相応しいだろう。

もしかしたら先に述べたようにラッシュフォードとロナウドには多くの共通項がある。どこか二人の中にフィーリング的な面でマッチしていそうにも感じてしまう。

肩の怪我

マーカス・ラッシュフォードは近年、肩の怪我に悩まされている。20-21シーズンのチャンピオンズリーグのグループステージのPSGではクラブが公式でラッシュフォードの肩の負傷をアナウンスしており、肩の痛みを抑えて強行出場していたことが明らかとなっていた。

さらにはユーロ2020終了後にも肩の痛みを抱えながら途中出場ではあるが5試合に出場していたと告白。シーズンを通して肩の痛みと付き合っているようだった。

しかし、そんなラッシュフォードも8月の初頭についに肩の手術を決行した。復帰には2ヶ月ほどかかる大きな手術であったようだ。ユベントスのセンターバックのデリフトも肩の手術をしていた経験があり、その後は再発もせずプレーできていることから早めの処理が必要だっただろう。

慈善活動家としての側面

ラッシュフォードは慈善活動に積極的であることも知られている。大きく話題になったのはコロナ禍での無料学校給食の提供だ。

イギリス全土がロックダウンした際には貧困な家庭に暮らす多くの子供が満足な食事を取ることができていないと考えたラッシュフォードはチャリティ団体とも協力して約25億円を寄付し、無料給食の足しにした。合計で40万人もの子どもの食事をサポートし、英国中で賞賛の声を浴びたのだ。

自身も幼少期に無料給食を利用していた経験からこの行動をとったようで、ラッシュフォードがいかに人格者であるかが伝わるだろう。ちなみにイギリスでは無料給食制度を使っていた選手は少なくなく、以前に紹介したカルヴァン・フィリップスもその1人だ。

終わりに

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