【日本一の選手解説】古橋亨梧のプレースタイルや凄さや得点力の秘密、性格や異色のキャリアとは?

ナショナルチーム
この記事は約4分で読めます。

今回は日本代表の新たなストライカーに名乗りを挙げ急成長し続けている古橋亨梧のプレースタイルや凄さについて徹底解説!さらにはピッチとのギャップ溢れる性格や苦労から花開いた勇気貰えるキャリアについてもご紹介!

基本情報

日本代表

所属:セルティック

生年月日:1995年1月20日

市場価値:200万ユーロ

セルティックでの成績(記事執筆時):18試合13ゴール3アシスト

ヴィッセル神戸での成績:111試合49ゴール19アシスト

日本代表での成績:10試合3ゴール

プレースタイル

温和な性格とピッチでのギャップ

いつも謙虚でファンサービスも丁寧。もちろん相手へのリスペクトはこと欠かさず、握手はいつも両手でする。インタビューに応じる声はサッカー選手にしては少し細くて、大人しい人物を想起させる。実際、密着の際も彼の謙虚な人柄がよく現れている。

しかしピッチに立てば普段の姿のギャップに驚かされる。鋭い抜け出しから冷静にゴールを決め喜びを爆発させるのだ。

抜群の裏への抜け出し

古橋の裏への抜け方はとても美しい。相手ディフェンスラインよりも数メートル先に位置し、ボールが受けれそうになったら走り出し、相手の最終ラインに自分が重なった時にトップスピードに乗っている。古橋は海外でも通用する快速の持ち主でもあるためその状態から古橋に追いつくのは難しい。

古橋は相手との駆け引きの中で自分のトップスピードに乗るタイミングが絶妙なのだ。これはきっとイニエスタとの連携の中でさらに磨かれていったスキルだろう。持ち前のスピード、裏への抜け出しのタイミングの妙、そして決定力の三拍子が揃っているのが得点を量産できる理由だろう。

加えてオフ・ザ・ボール時のボールの引き出し方も非常に多彩。オフサイドポジションに入ってからあえてゆっくりオンサイドポジションに戻りフリーでボールを引き出す動き。鋭いステップワークでファーと見せかけてニア、ニアと見せかけてファーに飛び込む動きでDFを一瞬で剥がしてしまう。Jリーグの時点からずば抜けたスピードにあぐらをかかず、オフザボールを磨いた努力の賜物だ。

ゴールへのルートを逆算してドンピシャでボールに合わせる技術は欧州でもトップレベルであろう。

異色のキャリア

古橋のキャリアは決して順風満帆とはいえないものだ。選手権などの全国大会では度々名を連ねる強豪国の興國高校出身で卒業時にはまだJリーグのチームからオファーは届かず、中央大学へ進学する。中央大学は中村憲剛も輩出した大学有数のチームだ。

古橋は大学でもサッカー生活に力を注ぐも、卒業時どこからも声がかからずプロサッカー選手の道を諦めかけていた頃に声をかけてきたのが当時2部のFC岐阜だった。古橋は岐阜でメキメキと頭角を表していく。

この時点で古橋は22歳。基本的に大卒選手の海外挑戦は高卒、ユース組に比べて難しい。大学卒業後若くしてJ1のチームでスタメンを張り、日本代表に選ばれるという超レアケースな選手でなければ大卒で海外進出は難しい。長友や三笘がそのレアケースに当てはまる人物だ。

古橋の運命はヴィッセル神戸でイニエスタと出会ってから大きく変わっていく。世界最高の魔術師イニエスタとのホットラインを気付きつつ、同じくヴィッセル神戸に加入してきたビジャから技術を盗んだ。ポドルスキから強さを学び、古橋は24歳にして初めて代表に選手された。

その後もJリーグで目覚ましい活躍を見せた古橋にさらなるステップアップの場面が訪れたのが2021年夏の移籍市場。古橋の能力を買っていたのが横浜・F・マリノス時代に古橋と監督して対戦していたポステコ・グルー監督だ。スコットランドの名門セルティックで指揮をとっていたポステコ・グルーの熱望によりついに26歳にして古橋の海外挑戦が始まったのだ。

26歳にして初の海外挑戦は遅咲き。ヨーロッパでは外国人枠を占めてしまう、かつ年齢的にクラブの戦術にアジャストさせるのに時間がかかることから日本人で欲しがるのは若手に限られてしまう。それでも古橋はその定説を打ち破り、活躍の場をスコットランドに移せた。今彼は”KYOGOAL”でスコットランドに留まらず、ヨーロッパリーグにも旋風を巻き起こしている。この活躍ぶりを見れば決断がいかに素晴らしいものだったかわかるだろう。

古橋はたびたびインタビューで「将来プレーしてみたいのはラ・リーガ」と語っている。この調子で行けば早ければ来夏、古橋はステップアップ移籍をするはず。それはラリーガなのか、はたまたブンデスリーガ、もしかしたらプレミアリーグなんてこともあるかもしれない。

しかし変わりないことはこれからも古橋亨梧の活躍から目が離せないということだ。

タイトルとURLをコピーしました