未だに真価を発揮できていないブラジル代表のセンターバックの一人であるミリトンについてご紹介します。彼のプレースタイルや今シーズン終了後の移籍の噂、そして移籍金の評価は妥当であったのかどうかを解説したいと思います。
基本情報・成績
ポジション:センターバック、サイドバック
所属:レアル・マドリード
ブラジル代表
生年月日:1998年1月18日
市場価値:3000万€
レアル・マドリードでの成績:26試合1ゴール0アシスト
ポルトでの成績:47試合5ゴール4アシスト
プレースタイル
優れた対人能力と予測
ミリトンの強みは優れた対人能力です。高身長であるので空中戦はポテンシャルでフツーに勝ってしまいます。また身体能力も優れていて、フィジカル系のFW相手にその強みを発揮します。
ディフェンダーとして重要な地上での対人能力もレベルが高いです。手足が長いので、深いタックルや腕を用いたブロッキングなども上手い。ミリトンは体の割にはスピードをクイックネスを持っているので、サイドバックもすることができます。本職サイドバックよりは攻撃面でかなり劣りますが、ディフェンス面では鉄壁です。コパ・アメリカ直前の親善試合ではブラジル代表の右サイドバックとして活躍しました。
またゴール前でのシュートブロックも目立ちませんが、上手いです。予測してギリギリのところでスライディングで止め切ります。マンチェスター・シティ戦では何度もゴール前でブロックしてみせました。それらの能力はミリトンが最悪を想定する能力とそれを予測して一瞬の判断で実行することができる能力の高さを示しています。
ポルト時代のスーパーなミリトン
セットプレーからの得点力はポルトからの強みであり、レアルマドリーではあまり見られていませんがたまーに点も決めます。ポルト時代には、あのリヴァプール相手にコーナーキックから強烈なヘディングを叩き込んだこともあります。最近では敗れてしまいましたがアルコヤーノ戦で得点していたのがマドリディスタの記憶に新しいと思います。
セルヒオ・ラモスの域にはまだ達していませんがビルドアップもそつなくこなします。今でこそヴァランやラモス、ナチョと比べられてビルドアップの物足りなさを指摘されるミリトンですが、ポルト時代のミリトンのオンザボールは驚異的でした。1試合あたり4本のロングボールを前線に蹴り込み、パスの正確性も非常に高い選手でした。
それに加えて高いプレス耐性も兼ね備えています。ワンタッチで相手を剥がしてしまったり、簡単な体の向きで相手を釣るフェイントでいとも簡単にファーストプレスを掻い潜ってしまいます。こちらの能力は今のマドリーでも十分に発揮されているのではないでしょうか(私たちマドリディスタが普段からプレス耐性の高い選手を身過ぎていてハードルが高くなっていることも考慮して、、、)。マンチェスター・シティ戦でも見せたミリトンの堂々たるプレーは心強いものがあるでしょう。
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